一堂に集まって研修会
福祉機器を学び、オレオレ詐欺など講演会も(2月7日・月)
大曲仙北地区介護サービス担当者研修会が5日、大曲市の広域交流センターで開かれ、介護関係者だけでなく一般も対象にした「オレオレ詐欺対策」などの講演が行われた。大曲仙北の在宅介護支援センター連絡協議会、高齢者問題連絡協議会、介護支援専門員連絡協議会、老人福祉施設連絡協議会の共催。
会場には様々な種類の車いすや介護用ベッド、移動用リフト、ポータブル便器、電動カーなど福祉機器が展示された。そして大曲仙北地区の特別養護老人ホームやグループホーム、デイサービスセンターの職員ら150人が訪れ、展示された福祉機器の使い方や改良された点などを学び、訪れた一般住民を対象に介護の相談にも応じた。
研修会は1999年から始まり、今年からは一般住民も参加できるようにと裾野を広げた。在宅で寝たきりの人を世話している人などが訪れては介護専門員に相談して、アドバイスを受けたり、体が不自由になった人のために改良されたスプーンなどの食器、便器などを観ていた。
午後からは大曲保健所の黒木洋子副主幹と大曲警察署の石川善明広報広聴係長が講演した。黒木さんは「身近な感染症について」と題し、ノロウィルスやインフルエンザ、結核菌について話した。石川さんは「オレオレ詐欺(振り込め詐欺)」を話題に語った。
ノロウイルスは最近、県内外の老人福祉施設などで集団感染を引き起し、感染性胃腸炎で腹痛や下痢、嘔吐(おうと)などの症状で死者も出ている。黒木さんはカキなどの二枚貝は加熱処理して食べることを勧めながら、感染して嘔吐したり下痢による糞便の処理などは「部屋の換気を良くし、使い捨てのマスクや手袋、エプロンを用意し、汚物からウイルスが飛び散らないようビニール袋で密閉処理して下さい」と呼びかけた。そして手洗いの励行を勧めた。
手洗いも感染から防ぐには石けんで軽く洗うだけでなく、両手の指の股をこする、両手の甲をこする、指先や爪の間をこすり洗うなど凝ったもので、洗い終わってからも「そのまま蛇口に触れたら台無し。蛇口は汚れていると思って下さい」とペーパータオルを使って締めるよう注意していた。
続いての石川さんは実際に相談を受けた「オレオレ詐欺」をテーマに語った。石川さんは「電話を使ってのオレオレ詐欺で昨年は全国で284億円、県内でも2億円の被害があった」と報告した。そして「電話の相手は『誰それさんのお宅ですか』とフルネームを使って話しかけ、『秋田県警』ですとか、『大曲警察署です』と名乗る。さらに『お宅の息子さんが金谷町の交差点で事故を起こし』と場所まで具体的に言うため、受け取った本人はその話に引き込まれてしまう」と電話の相手が使う巧妙な手口を披露し、それだけに冷静になって対応するよう訴えた。
中には「お母さんは携帯電話を持ってますか」とその電話番号まで聞いた上で、銀行のATM(現金自動預け支払機)から振り込ませるため、携帯電話を通じてその使い方を指示した例もあるという。だまされた多くの人は「まさか自分のところに来るとは思ってもいなかった」と他人事と思っていて、実際に掛かって来ると「まるで映画を観ているような状態だった」とパニック状態に陥り、相手の言うがままになって現金を振り込んでしまったケースが多いという。
それだけに「警察では示談の斡旋はしない。事故に遭ったという息子など家族に携帯電話で連絡を入れ、確認する。連絡がつかなかったら勤務先の職場に確認の電話を入れるなど事実を確認するように」と注意していた。