太田角館町長、辞職へ

退職申出書を議長に提出

自立か合併か=出直し町長選で信を問う(2月17日・木)

  記者会見で辞任を表明する太田町長。田沢湖町、西木村との合併協議会廃止案が議会から否決されていた角館町の太田芳文町長(57)は17日午前、戸沢清議会議長に「退職申出書」を提出した。合併協廃止案が議会で否決された場合、辞職して選挙で単独立町か合併かを住民に問うとしていた太田町長。その決意を固めての辞職だった。退職申出書を受けて議会は21日に臨時議会を開いて町長の辞職に同意するかを審議する。しかし、仮に同意されなくても20日が経過すれば自動的に太田町長の失職となり、50日以内に町長選となる。

  太田町長は同日午後1時から町役場で記者会見。その中で「再び町長の職に就くことが許されたなら、自立計画の実行と角館という地名を生かした町づくりに邁進する考えだ」と出直し町長選に立候補する決意も示した。今のところ対立候補の動きはないが、今度の町長選が「自立」か「合併」かを争点に合併推進派から候補者が出た場合、国の合併特例債適用期限である3月末までギリギリ間に合わせるとすれば3月13日ごろの投開票が濃厚だ。

  太田町長は「選挙日程は選管が決めることだが、合併を推進する候補者が当選した場合、年度内の合併申請に間に合うよう日程を設定してもらいたいと思っている」と答えた。また対立候補が出ず無投票で再選された場合、「それは町民が自立を望んだものと判断したい」と述べた。

  太田町長は「田沢湖、角館、西木との合併廃止議案が全く予期せぬ否決となり、2月21日をもって辞職したい旨の退職申出書を議長に提出した。これは合併離脱説明会でも一貫して申してきた行動であり、単独立町を争点に掲げ、町民に改めて信を問いたい。議案が否決されて以降、多くの町民から町長を辞職しないで合併を推進してほしい、あるいは町長を辞職しないで単独立町の政策を具体化して欲しいとの要望があったが、町民に信を問うという約束を履行しないとかえって世論が二分し、町や議会を混乱させ、町政運営の障害になると判断した」と述べた。

  さらに「議会の採決も拮抗し、いまだ方向性に判断しかねている議員もいることを推測した場合、選挙で決着した方が分かりやすく、町民にも納得してもらえるものと考えた」と決意を示した。

  その上で「合併は必要であり、よい町づくりを実現するための手段として有効であるとの認識に変わりはないが、信頼関係を構築出来ないテーブルでの合併協議では不信感が増幅するばかりでなく、角館町のためにもならず、町民も幸せになれないとの思いを強くした。当事者として最前線で交渉を重ねてきた上での結果だ」と言い切って理解を求めた。

  3町村の合併協廃止案は9日の臨時議会で提案されたが紛糾、結局、10日に延会(延長)した議会で採決の結果、離脱に同意した議員数が逆転、10対9の僅差(議長除く)で否決し、合併協議継続を議会は選択した形だった。

  太田町長は01年5月20日の町長選で現職ともう一人の新人とを交えた三つどもえの選挙戦を勝ち抜いて、初当選。任期は今年6月16日までだった。