除排雪大作戦!

大曲市で「除排雪デー」

行政と住民が協力して小路で雪と格闘(2月20日・日)
 
    雪の壁をスコップで崩す住民。       雪捨場近くを除雪するドーザ。
 
  除排雪大作戦!─。大曲市は20日午前8時から白金町と若竹町の住宅街をモデル地区に「除排雪デー」と命名した大がかりな除排雪作戦を展開した。大型ダンプ8台、4トンダンプ3台、それに大型ロータリー1台、除雪ドーザ4台を繰り出し、市役所土木課職員25人と住民が協力し、雪の壁で狭くなった道路の除排雪を行ったもの。住民たちは「大助かりです」と喜んだ。

  この除排雪デーは昨年の「市民除雪会議」で提案され、協力を得られる町内の会長と相談し、モデル地区を絞り込んだ。白金町と若竹町は大曲中学校の通学路にもなっている。幹線道路はほぼ道幅が確保されているが、小路に入ると両側には除雪で寄せられた雪の壁がうずたかく残され、歩行者は車が来ても避ける場所さえないほど。

  市では日曜日なら住民の協力ももらえると前もって沿線住民70世帯に協力を呼びかけるチラシを配布し、スコップを持参しての参加を呼びかけた。あいにくの雨だったが、午前8時前には続々と集合場所に住民が集まった。

  栗林次美市長は「提案のあった除排雪の困難な場での『除排雪デー』がやっと実現することになった。行政と市民がこういう形で雪に立ち向かい、お年寄りと子どもたちが安全に暮らすためにはどう取り組むべきか。これからのモデルとしたい」と呼びかけた。

  除雪車が一斉にうなりを上げ、雪を運ぶダンプカーが動き出した。交通整理をする市土木課職員。スコップを持った住民たちはそれぞれ自宅前へと戻り、雪の壁を崩しては道路へ出した。流雪溝も消雪パイプの設備もない小路は除雪車が来ても左右に雪の塊を置いていくだけで、住民は玄関前や車庫前だけはスノーダンプで寄せている。しかし、住宅がビッシリと並んだ場所になると雪を寄せる場さえなく、苦労していた。

  このため市では今冬から雪対策として住宅地の民営地など119カ所を借り上げ、周辺住民の雪捨て場として提供。ロータリー車がブロック塀に張りついた雪の壁を崩してトラックの荷台に吹き飛ばす作業を頼もしそうに見ていた83歳のおばあさんは「玄関に置かれた雪は向かいの家の人からスコップで刻んでもらい、それをスノーダンプで少しずつ雪捨て場に運んでいる。本当に今年は近くに雪捨て場を設けてもらって助かってます。それに今日はこのようにみんなが集まって雪を寄せて来れて」と心底、嬉しそうだった。

  ダンプの借り上げなど、この日のために用意された総事業費は150万円。栗林市長は「冬の生活を快適にとまではいかないが、雪で困っている生活を何とかしたいと思った。これをモデルケースに町内会から自主的にこのような形で行政と一緒にやりたいという地域が出てくれたらと思う」と作業を見つめていた。住民の作業は2時間ほどで終了。市職員は後かたづけなどで昼ごろまで作業をした。