火災は81件、損害は約3億円

大曲仙北広域消防

火災・救急・救助=一刻を争う蘇生法(2月22日・火)

  大曲仙北広域消防本部は04年中に発生、出動した火災・救急・救助統計をまとめた。それによると火災は81件で、前年の78件から3件増加した。うち建物火災が47件で林野は3件、車両火災は13件あった。発生件数から見ると4.5日に1件の割合で火災が発生していることになる。火災による損害額は2億9551万円で、前年より4685万円減少した。火災1件当たり約365万円の被害を被ったことになる。

  火災で亡くなった人は7人で、うち3人は自殺だった。負傷者は12人で、多くは初期消火中にやけどした。出火原因のトップはたき火の後の火の不始末で14件、次いで電気機器や配線などから発生した電気関係10件、放火が6件、スプレー缶5件、ストーブ4件、さらに落雷、タバコがそれぞれ3件、火遊びは2件あった。調査中のものは17件となっている。放火の中には焼身自殺も入っている。

  市町村別で最も多かったのが大曲市の17件、次いで3町村の合併で誕生した美郷町11件、角館町、田沢湖町の9件が続いた。神岡町は無火災だった。

  一方、救急業務では救急車の出動は4411件で昨年に比べ218件の増加となった。過去5年間の通算では825件も増えている。1日当たりにすると12件で、人口割りでは35人に1人、世帯割りにすると10世帯に1人が救急車で搬送されている。

  その内訳は急病が2813件で全体の63%を占め、続いて一般負傷が506件で11%、交通事故428件で10%、転院428件の9%となっている。

  救急車の現場到着時間は全国平均が6.3分なのに対し、市内だと6.24分、郡内は7.04分だった。一方、現場から病院到着までの平均時間は全国が29.4分なのに対し、市内だと23.9分、郡内では30分だった。

  救命士が行う気道確保、静脈路確保など特定行為は31回あった。また心肺停止となった患者のために出動したのは243件で、実際に搬送したのは180人だった。そのうち心肺蘇生法で心拍再開したのは39人あった。しかも39人のうち10人は家族などそばにいる人が素早く蘇生法を施したため心拍再開となり、うち4人は生存退院した。39人のうち生存退院したのは8人なので、救急隊が駆けつける前にそばにいる人が蘇生法をやれるかどうかが生命をよみがえらせるのに大きな成果となっている。

  心肺停止は一刻を争うだけに、そばにいる人がその救命手当をやれるかどうかに生命がかかる。このため広域消防本部では阪神淡路大震災を教訓に1996年から「みんなで救おう助かる命」をスローガンに1世帯に1人の救命講習修了者を目標に運動を展開、昨年末までにトータルで2万1859人が受講した。

  最後の救助出動の統計では「救助工作車」が出動したのは63件で、うち交通事故が46件と73%を占めた。他は火災、水難事故、機械による事故、ガス及び酸欠事故などだった。救助人員は16人でうち13人が交通事故だった。秋田自動車道への出動は6件あった。