県知事選

前県生涯学習センター所長

谷口氏、本紙と会見=玉川水、安全と言えない(2月25日・金)

  県知事選に出馬表明している前県生涯学習センター所長の谷口賢一郎氏(59)が25日、大曲市で本紙と会見した。谷口氏は知事選への立候補理由を「秋田空港ビル問題、寺田知事の強引な手法もあるが、秋田をこのままにしていいのかという義憤にかられた。秋田市の広小路一つとっても多くの店が閉ざしている。広小路と言えば秋田の顔だった。あまりに秋田県が衰退し、このままでは秋田が空中分解してしまう。何とか今、建て直さなければ子どもたちや孫の代に申し訳ない」などと語った。

  そして道州制や県職員の削減計画、さらに教員削減や学校統合を盛り込んだ「あきた教育新時代創成プログラム」を「あれは教育改革でなく効率だけを求めた財政改革だ。教育現場が混乱するだけ」と寺田県政を批判。さらに太田町に建設が計画されていた真木ダムを中止し、飲料水を玉川ダムの工業用水に求めたいとする県の方針にも「強酸性の水をアルカリで中和しているとはいえ、安全とはいえない」と疑問を示し、見直しを求めた。

  知事選に立候補を表明しているのは3期目を目指す寺田典城氏(64)と羽後町長の佐藤正一郎氏(51)に次いで3人目。谷口氏は「私は公務員で組織も金も知名度もない。しかし、昨年12月ごろからこのまま黙っていていいのかと思った。誰かが出るのを待っていたが、佐藤氏はただ寺田知事をトップダウンだ、ワンマンだと批判するだけでどういう秋田をつくろうとしているのかビジョンがないのも出馬を決意させた」と語った。

  自民党に支援を求めたが24日、撤回した。「ただ推薦して下さるなら、喜んで受けたい」と言い、「公明党にも支援を期待している」と答えた。しかし、運動は「私の趣旨に賛同して下さる方と共に草の根の手作り選挙をしたい」と話した。

  具体的な公約としては▽企業誘致で県民所得を全国平均にする▽農産物、商工業製品の秋田ブランド確立に努め、売り込みに専念する▽成人病全国1、2位を返上し、専門病院の拡充、創設▽特別養護老人施設を倍増させる▽あきた教育新時代創成プログラム計画を見直し、地域住民が中心になって地域の教育の将来像を描き、人減らし、経費減らしの教育行政を見直す─などを挙げた。

  谷口氏は1945年8月31日、平鹿町生まれ。横手高校、東北大学文学部卒。県立高校教諭を経てミシガン大学院修士課程修了。文部省教科書調査官、合川、本荘、横手高校などを歴任。昨年4月から県生涯学習センター所長。知事選には19日、出馬を表明し、同日付で辞職した。自宅は秋田市桜ガ丘。後援会事務所も自宅に設けた。