大曲市で公開講座
「フッ素洗口の有効性あった」と実践報告も(2月28日・月)
秋田県では子どもたちの虫歯を改善するため、幼稚園・保育園の5歳児を対象にフッ素洗口事業「お口ブクブク大作戦」を展開しているが、フッ素への理解をもっと広げようと「フッ素で守ろう秋田っ子の歯」と題した公開講座を26日、大曲市のグランドパレス川端で開いた。大曲市仙北郡歯科医師会の主催で、幼・保育園の園長や養護教諭ら40人ほどが出席した。
フッ素洗口はフッ素入り洗口剤でうがいさせるものだが、一部にはこれに対して「安全性、有効性などから疑問」とする声もあって、秋田市は公立保育所での実施は見送っている。洗口を実施している幼・保育園も全県559施設(児童館含む)のうち60施設で、目標の100施設に達してない。
講座では東北大学歯学部の田浦勝彦講師が「みんなで守ろう、子どもの歯」と題して講演。田浦講師は「歯磨きだけでは虫歯は防げない」とし、「フッ素洗口は45道府県3923施設で39万6700人が実施している」と述べ、先進地の新潟県では「小学生の6割近い8万1000人がフッ素洗口を実施しており、虫歯も全国一少ない」などとその効果を強調。そしてフッ素は「健全な歯や骨にとって一定量、必要な栄養素であり、お茶や紅茶、ウーロン茶などにも含まれている。安全な量、安全なやり方はあるが、絶対安全というものはない」とフッ素の安全性に疑問を示す声に反論した。
続いて鳥海町笹子小学校養護教諭の佐藤知子さんが「フッ素洗口の取り組みについて」と題して報告。同校は児童数101人。祖父母がおやつに甘いものを食べさせるなど生活習慣もあって、子供たちの歯の健康状態は良いとは言えず、92年と93年に虫歯予防推進校となって親子歯磨き教室を開くなど子どもたちの歯を守る運動を展開。そして学校歯科医からの提案があって、95年から給食後のフッ素洗口の実施に取り組んだ。洗口は保護者の同意を得ての実施だったが、継続した結果、虫歯本数は由利郡・本荘市の郡市平均を下回るようになり「フッ素洗口の有効性は十分にあった」との報告があった。