大川西根地域も構想をまとめる
薬師神社の森でコンサートの実現などを提言(1月11日・火)
大曲市大川西根地域いきいきビジョン策定委員会(三浦英司会長)では11日、〃みんなの夢を未来にたくし〃を副題に「西山総合開発構想」を市に提出した。三浦会長と山崎篤志公民館長が訪れ、栗林次美市長に手渡した。この支援事業は市と住民が協働して地域の活性化に取り組むことで、合併で大仙市という広大な面積を有する市となっても地域づくりの基礎にもなると栗林市長の発案で始まった。
先月21日には「花館地域いきいきビジョン策定事業会議(小山誠治議長)」が構想をまとめ、「花館の夢のせていきいきプラン」と題して第1号の活動方針を提言している。大川西根地域のいきいきビジョンはそれに継ぐもの。
ビジョン策定委員会は地元市議2人と交通安全会長、野菜生産・加工者代表、地元選出の農業委員、老人クラブ会長ら14人で構成し、昨年7月に立ち上げた。そして10月22日には青森県深浦町の温泉・宿泊施設「ウェスパ椿山」を視察。海岸沿いに造られたその施設を山にも応用できないかと研修した。そしてそれを基に地域の意見や要望を聞き、利便性、経済効果などを検討しながら構想をまとめた。
構想1では国道105号宇津台交差点から南外村役場までの道のりは約12キロだが、西山にトンネルを設け、宇津台交差点から道路を真っ直ぐに伸ばすと約8キロで結ばれ、県立大曲農業科学館を核とした総合運動公園の有効利用にもつながり、商工業の活性化、物流におけるコスト低減にもなるとして「広域道(うちトンネル約3キロ)」の設置を提言。
構想2では仙北平野が一望でき、風光明媚な景観を最大限に生かせる山麓の観光ルート(宇津台〜姫神山〜南外村に通じる)を敷設することで、夏の「全国花火競技大会」の新しい観覧場所として利用が見込まれるとして「観光道(パノラマライン)」を提言。周辺一帯は自然の宝庫でもあり、新緑から紅葉、そして冬季行事まで通年の観光地として最適値だとしている。
構想3では「縄文式土器」の破片が無数に出土し、県の調査で3基の登り窯跡も発見された成沢遺跡と宇津台浄水場周辺2万平方メートルを開発し、登り窯の再現、土器・石器発掘採取コース、野外炊飯設備などを設け「古代の森ゾーン」とするとしている。
構想4では標高311メートルの福伝山の中腹を中心とした10万ヘクタールを「子どもの森ゾーン」として整備し、フィールドアスレチック施設やオートキャンプ場とするなどをと提言。
最後の構想5では「薬師神社」を中心とした一角に「野外音楽大ホール」を設置し、老木・古木がそびえる木立の中の研ぎ澄まされた空間で全校音楽で知られる「大川西根小学校オーケストラ」の演奏会や全国のアーティストたちが集える場を創設する「音楽の森ゾーン」をアピールしている。
三浦会長は「いずれも一朝一夕に実現の強行を願うものでなく、行政に依存するための布石でもない」とし「こういう風になればいいなという夢の一つだ」と語った。ただ「音楽の森ゾーン」に関しては行政の支援を待つだけでなく、ビジョン策定のための組織もつくられたことであり、地域活動の一つとして「薬師神社の森でのコンサート」の開催など具体化させてみたいと述べた。栗林市長は「構想の趣旨は良く分かりました。具体的なものに移すまで時間を下さい」と回答していた。