大仙市長選へ

仙北町の伊藤町長も出馬表明

合併に取り組んだ者として責任果たしたい(1月11日・火)

  仙北町の伊藤稔町長(63)=同町横堀字表木18=は11日午前11時から、同町のふれあい文化センターで記者会見し、3月22日に誕生する「大仙市」初の市長選に「出馬することにした」と正式な立候補の表明をした。伊藤町長は先月16日に開かれた12月定例議会最終日に「大仙市の基礎づくりに向かってどういう形で参画していくべきか。これまで一緒になって汗を流してきた市町村長、それに皆さんとも前向きに相談し、その結果、出馬につながるものであれば表明したい」と立候補に前向きな考えを示していた。大仙市の市長選には元大曲市助役の高野昭次氏(55)=同市中通町=が昨年10月27日に、そして12月14日には栗林次美大曲市長(56)=同市栄町=が定例議会での一般質問に答える形で出馬を表明している。伊藤氏の出馬表明で大仙市初の市長選は〃三つどもえ〃の激戦となりそうだ。

  伊藤町長は「大曲・仙北8市町村の合併で誕生する大仙市は広大で、豊かな自然環境と人情味あふれる素晴らしい歴史と文化がある」と述べ、「合併推進に最初から取り組んできた一人として、汗をかく責任があり、大仙市にかける夢を実現するため積み上げてきた『新市まちづくり計画』に向けて身も心もささげたい」と決意を表明した。

  そして公約は大仙市の「まちづくり計画」から外れるわけには行かないとして▽大人から子どもまで安心して健やかに暮らせるまちづくり▽大らかで心の豊かな人を育むまちづくり▽希望ある若者も熟年も意欲的に働けるまちづくり▽何世代にもわたり豊かな自然を守り育てるまちづくり▽生活基盤が整ったまちづくりなど、新市のまちづくり計画に掲げられた8つの「基本施策」を述べた。

  その中でも「少子高齢化は深刻な問題。若い人たちが希望を持って子どもを生み、育てて行けるよう子育て支援はしっかりとやりたい」として「保育園、幼稚園の機能を高めたい」と述べた。また現在、協和町が実施し、新市の「まちづくり計画」のソフト事業としても実施される「小学校6年生までの医療費の無料化」なども公約として強調した。

   既に立候補を表明している高野、栗林両氏との違いに関しては「私は徹底した現場主義であり、行動と実行力がある。新市のまちづくり計画に基づいて強力に進めたい」と述べた。

そして「私の人生は大曲半分、農村部半分だった。学校は大曲、最初に勤めた先も大曲で大曲とは深いかかわりを持って生活し、行政に携わってきた。まち部と農村部の両方の体験を生かし、均衡ある発展のために頑張りたい」と胸を張った。

  さらに「農村部の発展がまち部の発展につながり、まち部の発展は雇用の場の確保へとつながる」とし、中央の企業とも連携を取り、若者の「働く場」の確保に努め、主産業である農業は日本一安心・安全な食糧生産基地を目指したいなどと訴えた。

  仙北町の元町助役だった伊藤町長は任期満了に伴う02年5月の町長選に出馬、前副議長と一騎討ちの末、初当選した。それから間もなく市町村合併の動きが加速し、「合併実現のための中身のすり合わせなど町長に就任してからのこの2年6カ月は自分の将来を考えるいとまもなかった。それが12月17日の廃置分合の決定でこの町が無くなるなと思った時、これまで支えてきてくれた人、そして大仙市のために汗を流すのも責任の一つだろうと思った」とも話した。

  伊藤稔町長=県立大曲農業高校卒。1976年から同町議連続4期当選。町監査委員、議会総務委員長を歴任。1991年7月から94年6月まで町助役。