藤木地区まちづくり委員会も提出
柿のわい化栽培園など転作田を有効活用へ(1月13日・木)
大曲市藤木地区地域まちづくり委員会(高橋萬之助会長)は「藤木地区地域いきいきビジョン」をまとめ13日、市役所で栗林次美市長に「みんなが愛する『ふじきの里』」と題したビジョンを提出した。市が昨年春に提唱した「地域いきいきビジョン策定支援事業」に基づいての提出で、昨年暮れの花館地区からの「花館の夢のせていきいきプラン」、そして12日の大川西根地区からの「西山総合開発構想」に続いての3例目。
高橋会長、伊藤勝太郎事務局長、伊藤博副会長、それに藤原吉晴藤木公民館長がビジョンを手に訪れた。高橋会長は「温故知新を柱に見直すものは見直し、あるものはあるものとして有効活用を図り、農村の将来を展望しながらコミュニケーションを図れるような構想とした」と趣旨を語った。
同地区では昨年6月に「地域まちづくり委員会」を設立、岩手県遠野市の遠野ふるさと村などを視察した。伊藤事務局長は「藤木地区は全くの水田単作地帯であり、米と果樹を含めた複合的なビジョンとした」と述べた。
具体的実践案としては南中学校と藤木小学校周辺の田んぼを団地化し、賃貸契約や農地交換分合などを行い、低農薬田での稲の栽培で消費者との交流を図る。また、農家に生まれても農業を知らない子どもたちのための食農教育の一環として、体験農業と田んぼに生息する動植物の生態観察など自然体験学習の場となる技術実習田を整備し、小・中学校との交流を図る。さらに餅(もち)を見直し、もち米田を栽培、もち祭りなど餅の消費と餅文化の継承に努めたいとしている。
また転作田の有効活用を図るため「柿のわい化栽培園」と「タラノメ」栽培園も計画として提出した。柿のわい化栽培は木の高さを2メートルくらいに抑えると収穫のための労力も軽減され、高齢者でも安心して収穫を楽しめ、健康食品として地元消費に充てられるとしている。タラノメは山菜の中で人気の王座を守っているが、転作田でそれを栽培、シーズンを通して販売できるようにしたいとしている。また野菜市民農園も提供し、街部の住民との交流を図り、活性化につなげたいとしている。
さらに年間行事として農家民泊の登録制度や野菜の作り方などを教える農民塾の開催も提唱した。こうした事業のため必要な水田面積は7ヘクタールで、農道などの拡幅もあり実際に水田として使える面積は6.3ヘクタールだとしている。
こうしたビジョンに合わせ「ふじきの里」と題した将来構想図も示した。構想図では大曲南中学校から藤木小学校までの通りを「サクラ通り」とし、農村体験田や釣りも楽しめる池なども設けた広大な公園として整備するのが〃夢〃としている。
栗林市長は「それぞれの地区から様々な考え方を出してもらっている。藤木地区は山もない農村地帯であり、それに対応したまとめとなった。大いに参考にしながら、合併後の大仙市となってもその総合発展計画の地域版に入れたい」と答えていた。