角館町、合併協から離脱へ

田沢湖・角館・西木合併協議会

協議会は休止を決定、2町村それぞれの道を模索(1月17日・月)

  角館町は17日、同町の広域交流センターで開かれた田沢湖・角館・西木合併協議会(会長・佐藤清雄田沢湖町長)の臨時協議会で、正式に同協議会からの離脱を申し入れた。協議会からの離脱は3町村の議会の議決が必要なため、角館町からの離脱申し入れを受けた同協議会はそれまで活動を「休止」することを決定した。これで02年12月に任意の協議会を設立し、22カ月にわたって協議を重ねてきた3町村の合併の動きは事実上、破談したことになる。角館町は19日に西木村役場に置かれている合併協議会事務局から職員を引き上げさせる。

  午後1時半から始まった協議会で佐藤会長がこれまでの経緯を説明。佐藤会長は「太田芳文角館町長から『議会の過半数の賛同も得たので、合併協から離脱したい』との申し入れを12日に合併協事務局のある西木村役場で受けた。協議会に報告することが大事であり、17日に臨時の協議会を開くことにした」と述べた。

  これを受けて太田角館町長が「22カ月にわたって協議しながら、残念な報告をしなければならない」と切り出し、「議会の賛同を得て、合併協から離脱することになった。細かな理由は差し控えたいが、関係町村との信頼関係が崩れ、合併への理念にも隔たりがあった。このままでは角館町として望ましい合併にはならないと判断した」と一気に述べ、最後には「田沢湖町、西木村との良好な関係はこれまで通り維持したい」と強調した。

  隣席していた佐藤会長は「協定項目もあと少しを残すだけの段階だっただけに非常に残念だ。会長という立場からしても情けない。内容についてはすべて話し合い、みんなでやってきたと思っていただけにこう言う結果になるとは考えたこともなかった」と唇を噛みしめた。

  一方、残った西木村との2町の合併はあるかとの問いには「議会とも話し合ってみないと分からない」と答えた。西木村の田代千代志村長も「単独で行くか田沢湖町と合併するかは財政シュミレーションを取ってみないと分からない。いずれ田沢湖町と合併を話し合うにしても住民への説明会も開き、アンケート調査もしたい」と述べた。

  合併協からの離脱を申し入れた角館町は19日から住民説明会をスタートさせ、町民の理解を求めたいとしている。3町村の合併は国の地方交付税の削減という厳しい財政事情を背景にして進められてきた。

  中でも角館町の財政事情は厳しく、同町は自治体の破産を意味する「財政再建団体」への転落という瀬戸際に立たされている。このため町では議会も含めた特別職から一般職の人件費のカット、継続事業の見直し、新規事業の中止、町事業の民間委託、補助金全廃など厳しい歳出抑制を図り、遊休町有地の売却も検討したいとしている。

  西木村役場に置かれている合併協議会事務局には、町から5人の職員が派遣されているが、その職員も19日に全員引き上げる。一方、田沢湖町と西木村からもそれぞれ5人の職員が派遣されているが、19日からは残務整理するだけとなる。