大曲市古四王神社
婦人消防隊らが消火訓練(1月24日・月)
| 発煙筒の煙の中、懸命な放水訓練が行われた。 | 子供たちによる雪中田植え。 |
大曲市古四王際にある国重要文化財「古四王神社」の火消し・もちまつりが23日、大曲消防署、地元消防団、古四王際婦人消防隊、高畑少年消防クラブの約300人が参加して行われた。国の「文化財防火ディー」(1月26日)に合わせ、同神社を火の手から守ろうと始まったもので、今年で18回目を迎えた。
開会式で栗林次美市長は「文化財防火ディーは昭和24年、法隆寺金堂壁画が焼失したのを切っ掛けに大切な文化財を火災から守ろうと始まった。市町村合併で3月22日からは大仙市が誕生するが、中仙町には国宝の鏡をご神体とする水神社、仙北町には国指定史跡『払田柵』など多くの文化財がある。古四王神社の火消しまつりは大曲の宝をみんなで守ろうと始まった。今日の訓練を通じて、合併後もこの地域全体の貴重な財産を大切に守っていこうという意識を高めたい」とあいさつした。
続いて神社本殿近くで着火された発煙筒による煙を合図に大曲消防署、地元消防団、古四王際婦人消防隊、それに高畑少年消防クラブ員による消火訓練が開始された。高橋幸子さんを団長とする婦人消防隊12人は、消防はんてん姿で火災現場に想定した場へと駆けつけ放水。少年消防クラブの子供たちもミニポンプ車から伸びたホースを手に懸命に放水訓練をした。消防署からはハシゴ車も駆けつけ、迫力いっぱいの放水訓練も行われた。
訓練後、佐藤富男大曲消防署長は「今月9日には秋田市の八幡神社が不心得な人によって全焼されてしまった。文化財の火災は放火と周辺からの飛び火が多い。万が一の際は早く見つけ、初期消火が大事であり、そのためにも地元の協力が欠かせない。今日の訓練はみんなが一体となった素晴らしいものだった」と講評した。そして少年消防クラブを代表して東大曲小6年の富樫将彦君が「僕たちは大切な神社が火事にならないよう火の用心に努め、大切に守ります」と誓いの言葉を述べた。
古四王神社は1570年(元亀元年)、加賀の国から神宮寺(現神岡町)へと落ちのびた冨樫左衛門太郎勝家が、大曲に移った際に武運長久を祈って建立した。神社を造ったのは飛騨古川村(岐阜県古川町)の大工・甚兵衛で、本殿のその見事な造りから1908年(明治41年)国宝特別保護建造物に指定され、1950年(昭和25年)8月29日、国重要文化財となった。
訓練が終わった後はもちまつりに入り、広域消防本部の消防太鼓隊による太鼓の演奏や餅つき、そして東大曲小6年生8人による雪中田植え、天筆焼きが賑やかに行われた。雪中田植えは苗に見立てたワラを雪原に植えるもので、植えた後、ワラが垂直だと不作、いくぶん傾くと豊作となる。氏子たちが見守る中で子供たちの雪中田植えが行われた結果、今年は「やや豊作」との作占いが出た。