大曲市に企業進出

神奈川県の丸和製作所

10月に本操業、将来は150人規模に(1月25日・火)

  大曲市と秋田県の誘致企業として、神奈川県藤沢市の株式会社丸和製作所(小泉信和代表取締役・従業員数702人)が進出することが正式に決まった。同市高関上郷字卯時田60の旧秋田精密電子工業株式会社の空き工場を取得して、秋田工場として操業開始することになったもの。旧秋田精密は02年6月に同市大曲西根のエスアイアイ・マイクロテクノ株式会社(松浦巌代表取締役)と合併し、空き工場となっていた。

  丸和製作所は1960年に電機部品製造を目的に設立され、71年にはフレキシブルプリント配線基盤(FPC)の製造を開始。FPCは、高密度の配線や薄く軽量で折り曲げも可能なため、電子機器の小型・軽量化に不可欠の製品として重要な役割を担っている。近年は主に携帯電話の液晶用やDVDピックアップ用の需要が多い。

  丸和製作所はこれまで自社開発の「高屈曲タイプ極薄フレキシブル配線基盤」を発表するなど独自技術に強みを持っているほか、高密度FPCの大量生産体制を構築するなどで高い評価を得ている。

  主な取引先はエスアイアイ・マイクロテクノ、ミツミ電機、富士通、ソニー、日立製作所など約100社で、04年9期の売り上げ実績は89億3000万円だった。

  秋田工場は敷地面積1万8000平方メートルで、建物は7300平方メートル。機械設備も含めた初期投資は13億5000万円。近く工場の改修工事に入り、今年6月1日から仮操業を開始し、10月1日に本操業の予定。従業員は当初20人規模とし1年後には30人規模へ、2年後は50人規模とし、将来は150人規模を見込んでいる。

  同市としては2000年のシマックス以来の誘致企業となる。1964年以降の企業誘致としては通算で24番目となるが、統合移転再編などで現在市内に工場を有する企業は16社だけとなっている。