死亡が出生を上回る

大曲市保健センター

死因はがんが11年連続トップに(1月26日・水)

  大曲市保健センターでは04年度の保健概要をまとめた。概要は同センターの老人保健や母子保健、予防接種事業、それに出生、死因統計などをまとめたもの。年度のため統計は03年のデーターとなっている。

  それによると03年度の出生数は287人だった。これに対して03年の死者は384人だった。年度と年の違いがあって正確な比較は出来ないが、亡くなった人が出生より97人も上回っていることになる。出生数は1999年度の332人をピークに300人台は維持してきたが、03年度で初めて300人台を切った。少子化に拍車をかけている。  03年に亡くなった384人の死因を見ると悪性新生物、いわゆる「がん」がトップで138人となり、全体の35%を占めた。続いて脳卒中など中枢血管損傷で70人の18%、そして肺炎など呼吸器疾患55人(14%)だった。呼吸器疾患は80代の高齢者がほとんどだった。自殺も13人いた。死因のがんは93年から11年間、連続してトップとなっている。

  がんの部位別死因では胃がんが最も多く25人(18%)、次いで肺がん17人(12%)、そして大腸がんと肝臓がんが同数の10人(7%)だった。さらに食道がんと直腸がんもそれぞれ8人という犠牲を出した。女性の場合は乳がんや子宮がん、卵巣がんでそれぞれ5人が亡くなっている。

  がんの怖さは年齢を選ばないことだ。03年の統計でも15歳から19歳で亡くなったのは1人、30〜34歳1人、さらに40歳から59歳までの働き盛りの年齢で亡くなったのは14人もいた。同時に65〜69歳28人、70〜74歳30人と集中しており、この年代が危険水域にあることも示している。

  こうしたがんによる死亡者が多いため、同市では胃がん、大腸がん、それに女性を対象に子宮がん、卵巣がん、乳がん検診に力を入れている。ただ、胃がん検診では04年度のデーターで見ても検診申し込みは4300人あっても、実際に受けた人は2127人(49.5%)と半減する。一方の大腸がんは検便だけの簡単さもあってか、申し込み5496人に対して3933人の検診となり、72.7%の好成績を示した。検便検査の結果、陽性で精密検査が必要とされた人は290人だった。一方の子宮がんや乳がんなど女性のがん検診は50%以上の成績を出しており、年々、検診に前向きになっているという。

  肺がんについては2000年からモデル地区を設けて実施している。レントゲン検診とタバコを吸い始めた年齢から必要と見られる人を対象に喀痰細胞検査の二本立てだが、肺がん検診はまだその有効性が余り評価されておらず今後の課題にもなっている。しかし、肺がんは全国的にも増加傾向にあり、早期発見に向けた医療技術の発展に期待しながら今後も検診に力を入れたいとしている。