大曲市で50代の兄弟死亡

死後1カ月以上=近所の付き合いなく孤独死(1月27日・木)

   26日午後6時半ごろ、大曲市下深井字石堂の民家で55歳と52歳の兄弟が倒れて死んでいるのを親類が見つけ、民生児童委員から大曲署に110番通報があった。同署員が駆けつけたところ、1階の廊下と2階寝室で兄弟が死んでいた。

  2人に外傷はなく、室内にも争った形跡はないことから事件の可能性はなく、同署で死因を調べた結果、兄は病死、弟は衰弱死と見ている。2人とも死後1カ月以上にもなると見られる。

  最近、2人の姿が見えないうえ、家の前に雪が降り積もったままになっていることから不審に思った近所の住民が親類に連絡。訪ねた親類が室内をのぞいたところ倒れているのを見つけた。

  近所の人の話では父は二人がまだ10代のころに亡くなり、兄は中学を卒業と同時に集団就職で東京の自動車関係の職場へ就職へ。弟も中学卒と同時に京都へ左官の弟子入りした。兄は30代で戻って地元の自動車関連工場で働き、弟も20代で戻って工務店で働いていた。二人とも独身で母と3人で暮らしていた。その母も20年ほど前に亡くなり、兄の方は仕事を辞めてからほとんど近所との付き合いはなく、弟は仕事があれば工務店などで働いて生計を立てていた。しかし、兄弟とも近所との付き合いがない上に、普段から家にはカギがかけっぱなしで弟が仕事で出かけるとほとんど留守の状態だった。

  近所のタバコ店でも「昨年秋に表の自販機から弟さんがタバコを買う姿を見て以来、見たことがない」というほど。同級生との交流もほとんどなかったという。一方、大曲市福祉事務所では「病気で困ったているとか、生活保護の相談は一度もなかった」と話す。