大仙市大曲市民会館で開催
団員9人が意見発表、士気の高揚図る(7月8日・金)
第58回秋田県消防大会が8日、大仙市の大曲市民会館で開かれた。大会は団員の防災知識の修得をはじめ、士気の高揚と連携を図ろうと毎年、各支部持ち回りで開いており、全県から約1000人の消防団とその関係者が集まった。
初めに県消防協会の中泉松之助会長(秋田市消防団長・県議)はJR西日本の列車事故などを引き合いに「災害や人命救助で消防団の活動する機会が多くなりながらも、全国的に団員の減少が続き、本県でも1800人が不足している。人口減少に伴い若い団員を求めることは困難な状況となっているが、団員確保のため引き続き努力をしなければならない。そのためにもサラリーマン団員を確保できるよう企業からの協力、理解を得、また女性団員の確保のための努力も必要だ」と呼びかけた。
続いて開催地の団長として間瀬堅一大仙市消防団長、それに栗林次美市長が歓迎のあいさつをした。間瀬団長は「住民の負託に応えるためにも、不屈の消防精神と使命感を持ち続け、地域防災の担い手として精進されることを期待する」と団員の連携を深めるよう呼びかけた。また品田稔県出納長、秋本敏文日本消防協会理事長、辻久男県議会議長が来賓を代表してあいさつした。
そして従業員の消防団活動に理解を示し、支援している優良事業所への知事表彰が行われた。表彰は1997年から行われているもので、今回は小坂町の秋田リサイクル・アンド・ファインパック株式会社(天野邦彦社長)、五城目町の菊地合板木工株式会社(菊地成一社長)、男鹿市の県漁業協同組合北浦総括支所(細川寿美雄支所長)、美郷町の株式会社沢野建設(澤野一男社長)、湯沢市の寛文五年堂(佐藤君三社長)が表彰を受けた。
今回から団員の意見発表があり、各支部代表9人が消防団員としての意見を発表、士気高揚を図った。大仙市仙北郡支部からは、田沢湖町消防団長の大石正文さん(60)が登壇した。
大石さんは1970年に入団。意見発表では「火災や駒ヶ岳の噴火、そしてタケノコやキノコのシーズンには遭難事故などで数えきれないほど出動したが、その度に先輩たちから思いやりのある指導があって、団員として育てられた」と感謝。そして「若い団員と親しく話し合いを持つ機会があるが、彼らは消防団の上下関係という有益性の中で責任のある若者に成長し、ちまたで起きている若者による犯罪や事件とは関係のない立派な青年に育っている」と自負。そして消防に代表されるボランティア活動を体験できる場を増やすべきだと提案し、「若手を中心に地域みんなで住民の生命、財産を守り、安全で安心して暮らせる社会をつくるため、私もその責任を全うしたい」と訴えた。
最後に日本消防協会の秋本理事長の「消防新時代」と題した講演があり、「消防人としての使命達成に邁進しよう」と大会宣言した。来年は大館北秋田支部で開催される。