大会提供は「ハレム〜砂漠の宮殿〜」
1万5000発の光りと音、技の競演を展開(7月11日・月)
大仙市となって初めての大会となる第79回全国花火競技大会「大曲の花火」は8月27日、大曲橋(通称・金谷橋)下流の雄物川河川敷で行われる。過去には海外での打ち上げもあって、質・規模からして〃日本一〃とも言われる「大曲の花火」。昨年は3年ぶりの好天に恵まれ、大会史上空前の70万人もの観客数を動員した。今年はどんな大会になるのか。主催者の大仙市と大曲商工会議所、大仙市大曲観光物産協会では11日、「大曲の花火」の大会要綱を発表した。「これぞ大曲の花火!」と毎年、観客の度肝を抜いて話題になる大会提供花火は「HAREM(ハレム)〜砂漠の宮殿〜」のタイトルで、夜空に幅500メートル以上にわたる砂漠の宮殿を描き、「アラビアンナイトの夢の世界を描きたい」と主催者は意気込む。
大曲の花火は内閣総理大臣や中小企業庁長官賞、さらに経済産業大臣賞、文部科学大臣奨励賞もあって、参加する花火師は最も権威のある大会として〃技〃と〃創造力〃の智恵を絞って大会に臨んでいる。今年の大会に参加する業者は地元4業者を含め、昨年より2業者多い30社となる。打ち上げられる花火は大会提供も含め、約1万5000発だ。
大会は午後5時からの「昼花火」に始まり、同6時50分から「夜花火」が始まる。昼花火は5号(5寸)5発割物か煙竜の組み合わせで、色彩と煙竜の芸術性を競う。夜花火は幅500メートルのナイヤガラの滝に点火されて、幕開けとなる。割物10号(尺玉)2発の課題玉(割物芯入りで八重芯以上のもの)と自由玉(千輪菊、冠菊、小割模様か創造的なもの)の打ち上げで、伝統の技と美を競う。創造花火は大曲の花火が発祥の地。筒の本数を150本以下に制限し、速射方式で2分30秒の時間内でアイディアと創造性、芸術性を競う。昼花火の優勝者には賞金15万円、夜花火の10号割物は同20万円、そして創造花火は100万円となる。
「ハレム〜砂漠の〜宮殿〜」と題した大会提供は午後8時40分ごろに予定している。今回も音楽と花火の組み合わせ。企画した実行委員会では「詳しいことは当日の打ち上げで全てを出し切りたい」とし、「神秘的な歌姫の声で幕を開け、幕を閉めたい」とだけ述べた。
特殊効果の花火を除いても2.5号から5号玉1500発を打ち上げ、音と光りの一大ページェント(野外劇)とし、「砂漠の中に迷い込んだ者が見る未知の世界とモスクなどを夜空に描き、夢のような世界に入り、その夢から覚めるまでの6分45秒間を豪華絢爛な音と光りで綴るドラマとしたい」と話す。
桟敷席は1枡6人掛けで昨年同様、A席(1万9000円)1万2400枡、B席(1万8000円)2400枡設ける。また昨年初めて堤防法面の緩斜面に設けた枡C席(5人掛け)も好評だったことから、今年は倍増の2000枡とする。C席の料金は昨年と同じで1枡1万円。斜面のため、観客が水平な腰の位置となるよう腰掛けを設ける。C席の収益の一部は堤防の芝生の補修など河川環境整備に充てる。
団体客に向けての桟敷席は今月1日から販売しているが、A、B、C合わせて既に7000枡が売り切れ、70社1000枡分がキャンセル待ちの状態という。一般客向けは8月1日午前8時半から同商工会館で販売する。
またプロカメラマン及びプロに準じたカメラマンのための撮影席も設ける。こちらは12日から15日まで書類請求期間とし、19日から26日までの申請期間となっている。1人1区画とし、1区画の使用料は5000円。申し込み用紙など詳しいことは大曲商工会議所へ(0187─62─1262)。
大会現場の堤防は危険防止と救急車の通路確保のため、観客は会場へ入るための横断だけで堤防上は歩かせない。このため今年も大曲橋から姫神橋までの約1.6キロ間には遮光幕を張る。会場へは人の流れを分散するため、アップル、バナナ、メロン、ミカンの看板で案内する4本の通路があるほか、大曲西根方向から大曲橋を渡って会場入りする場合は、堤防へと左折して橋の下を通って会場入りとなる。
交通規制で大曲西道路は大会当日午後5時50分から午後9時半まで車両の通行止めとなる。
駐車場関連では協和、西仙北、神岡、中仙の各総合支所の駐車場を活用し、そこから電車に乗り換える方法を採用した。この4支所の活用で480台分の収容可能となった。一方で、少しでも宿泊客を多くし、車の渋滞を緩和したいと大曲橋上流左岸の河川敷は今年からテントの設営地とする。これによって駐車台数は1750台分減少する。また姫神橋下流左岸河川敷と大曲大橋上下流左岸河川敷のテント設営地は3ヘクタール拡大し、430台分の駐車スペースを増加させた。駐車能力は1万8400台(民間含む)となる。
主催者では渋滞緩和のため、可能な限り臨時列車を利用してもらいたいと呼びかける。JRでは臨時も含め往復62本の列車を当日、運行する。うち秋田新幹線は16本の予定だ。また今大会では横手市の秋田ふるさと村駐車場に車を止め、同村から出発するバスで会場に向かう(モニター制)と同村から横手駅行きのバスに乗るバスと電車との組み合わせも用意した。
花火大会は昨年より参加が2業者増えたのと、スポンサー付き花火も昨年の9本から11本になったことから、大会終了は20分ほど伸びて午後9時50分の予定。フィナーレでは花火師と観客が一体となって楽しめる光りのページェントにしたいと、大会実行委員会では懐中電灯やペンライトの持参を呼びかけている。
身障者用のトイレは桟敷席の上流と下流、それに堤防上の警備本部近くの3カ所に設ける。
大会の模様はNHKのハイビジョンで当日午後7時半から「美の競演 日本の花火 秋田・大曲全国花火競技大会(仮称)」で生中継される。
主催者ではゴミの減量化のため各種飲料の紙パック化や弁当箱の寸法縮小、飲食物の持ち込みの少量化、そしてゴミ分別の徹底を求めている。また大会当日の空き地の貸し出しの場合、暴力団関係者からの申し込みの可能性もあり、借用の申し出があった場合は大曲商工会議所(62─1262)か大仙警察署(63─3355)へ相談してほしいと呼びかけている。
国交省湯沢河川道路事務所では花火に関するホームページを設け、情報発信している。ホームページは下記から。パソコン、携帯電話共通。