えほんからはじめよう

美郷町でブックスタート事業

子育てを楽しんでと保護者に絵本をプレゼント(7月12日・火)

  絵本の読み聞かせを通して赤ちゃんの言葉と心を育もうと、美郷町では子育て支援事業の一つとして「えほんからはじめよう」(ブックスタート事業)に取り組んでいる。乳児健診の会場で、生後7カ月の赤ちゃんと保護者に「子育てを楽しんで下さい」と町からのメッセージを伝えながら、町が選んだ絵本をプレゼントするもの。12日には六郷保健センターであったが、絵本をプレゼントされたお母さんは「行政に優しさを感じられて嬉しい」と喜んだ。

  ブックスタート事業は、1992年に英国で始まり、2000年に「子ども読書年推進会議」で日本に紹介され、現在は特定非営利活動法人「NPOブックスタート(本部・東京)」がこの事業を紹介し、全国に推奨している。

  ブックスタートは赤ちゃんの体の成長にミルクが必要なように、赤ちゃんの言葉と心を育むには温かなぬくもりの中で優しく語り合う時間が大切であり、親子で本に親しむことで、親と子の絆が一層深められるとの期待が込められている。

  今年3月現在で全国653自治体が実施し、県内では大潟村、北秋田市、西木村など8つの自治体で取り組んでいる。この事業を知った同町の「学友館」では、7カ月の乳児を対象に絵本をプレゼントしたいと町に予算要求。今年度の対象者約150人分の本の購入費40万円の予算が付けられた。

  そして「いない  いない  ばあ」「きんぎょうがにげた」など7カ月の児童用絵本3冊を選んで、仙南、六郷、千畑の3地区の保健センターを会場に行われる乳幼児健診時にプレゼントすることにした。

  プレゼントは5日の仙南保健センターを皮切りに、12日は六郷保健センターでの健診会場でプレゼントされた。同センターの健診には4カ月から7カ月、それに10カ月の8人がお母さんやお父さんと一緒に健診に訪れた。

  会場には学友館の職員と図書館ボランティア「夢ふうせん」のメンバー3人が手伝いとして訪れ、保健師の健診を受けた後、「えほんからはじめよう」の事業を説明し、布製のバッグに本を入れてプレゼントしていた。

  男の子の健診を受けた後藤みゆきさん(35)は「生後8カ月となり、家にある絵本に興味を持ち出して目で追うようになった。素敵な絵本を3冊もプレゼントされたので良かった。行政にとても優しさを感じて嬉しい」と目を細めた。

  町ではこの「えほんからはじめよう」(ブックスタート事業)を保健師や図書館、図書室、子育て支援センターの職員、それに図書館ボランティアや民生児童委員などが協力して行い、子育てをする親子を地域と行政が一体となって応援したいとしている。このためこの日も健診時の待ち時間を利用して、図書館ボランティアや民生児童委員が絵本の読み聞かせも行った。

  絵本は今年4月から6月までに健診を受けた乳児と保護者には10カ月児童向けの絵本を添えて、10カ月健診時にプレゼントする。