大曲商工会議所で夢を語る会

ガラス、板金職人がトップ技術を

液晶の釜森さんは次世代携帯電話を予測(7月15日・金)

 大曲商工会議所工業部会主催の「夢を語る会」が14日夜、大仙市大曲浜町のグランドパレス川端で開かれた。昨年に続いて2回目で、今年2月の全国技術グランプリガラス施工部門で優勝した同市四ツ屋の有限会社丸百勤務・秋山勝彦さん、全国建築板金競技大会で優勝経験のある南秋田郡井川町の鈴木健友さん、それに千葉県松戸市のセイコーインスツル株式会社表示体開発部長・釜森均さんが「夢語り人」となって講演した。

  夢を語る会は、夢がなければ社会も企業も活性化しないと工業部会の提案で始まった。会場にはその夢を聞こうと約120人の会員が出席。佐々木繁治工業部会長は「夢は必要であり、夢のない人生は考えられない。夢を探している人、夢を追っている人もいると思う。仕事への夢、自分の住んでいる所への夢もあると思う。やる気発生装置と言うものがあるとすれば、夢はその燃料だ」とあいさつし、3人を紹介した。

  ガラス技術者の秋山さんは1964年生まれ。大曲工業高校建築科を卒業して、丸百に勤務。秋山さんは「ガラス技術者となってから過去2回、技能グランプリに出場したが、基本的なガラスの切断で失敗した。もう出られないと思っていたら、また出場の声が掛かり、これが最後だと思って練習に励んだ」と語り、「ソニーの最高技術者・木原信敏さんは『失敗しても悩むな。失敗こそラッキーだ』と訴えているが、自分も過去2回の失敗がいい経験になった」と述べた。

  板金職人の鈴木さんは1973年生まれ。秋田南高校を卒業後、家業の建築板金業に従事。2000年の全国建築板金競技大会で優勝。その時の経験を「絶対に人には負けないと自分を追い込んだ。成績にこだわったのは与えられた課題通りに作った作品を第3者がどう評価してくれるのか、またその作品には板金工法の全てが掛かっており、それがそのまま仕事にも影響する」と堅い決意で臨んだと訴えた。そして「建築業は仕事も減って厳しいが、あいさつ、マナーを良くし、地域に密着した活動をし、常にお客さんの立場に立って提案し、人としても仕事でも絶対の信頼を得られるよう努力する」などと訴え、屋根のスペシャリストを目指したいと夢を語った。

  釜森さんは1976年静岡大学を卒業、セイコーインスツルに入社。2000年にエスアイアイ・マイクロテクノ(大仙市)に1年間、出向。現在は携帯電話向け液晶ディスプレイの開発の責任者として高画質化に取り組んでいる。釜森さんは「携帯電話のモバイル・マルチメディア・ツールへ」と題して、映像を使いながら「ビル・ゲイツさんは最近、憂鬱だ。なぜかというとパソコンに代わって携帯電話が非常に注目され、ウィンテルより怖いと思っているからだ」と携帯電話の急速な性能の向上を強調。

  そして携帯電話は欧州や日本、米国では普及が飽和状態で、これからは魅力ある新製品で、新機能を付加し、買い換え需要を図らなければならない、一方でアジア、特に中国が携帯電話の新規市場を牽引すると報告。

  そしてこれからの携帯電話の機能は「いつでも、どこでも欲しい情報が手に入る社会にする」とし、エアコン、テレビ、洗濯機など全ての家電が携帯電話中心にネットワークされ、外出先から操作できる次世代携帯電話の機能を語った。また電車のチケットも航空券も美術展のチケットもデジタル化されると携帯電話でそれらの予約も可能となり、銀行や郵便局での金の出し入れ、さらに役所での手続きなど窓口業務も携帯電話でやれる時代となると近未来を予測。同時に「携帯もテレビ電話となって、相手がどこにいるかも映像で直ぐに分かり、電話を通じたコミュニケーションも新しい形になるだろう」と技術の急速な進歩を紹介した。