大仙市で開催
もうかる農業、企業を育てたいと知事(7月27日・水)
大仙市の県立大曲技術専門校で26日、県民と知事との意見交換会が開かれた。2000年度にスタートさせた「あきた21総合計画」の第3期実施計画策定のため、広く県民の意見を聞こうとこの日を皮切りに8月5日まで県内各地で開くもの。
大仙市を会場とした意見交換会には同市の老人クラブ連合会代表や女性農業士、ホテル支配人、それに美郷町、角館町、田沢湖町から会社経営者や抱返り渓谷案内人など9人が出席した。
県仙北地域振興局の渡部文靖局長が司会進行役となって「第3期実施計画策定に向けて元気な秋田、活力のある秋田にするため皆さんの意見を聴きたい」と呼びかけた。寺田知事も「時代は大きな変化を迎えている。自己決定、自己責任の下で市町村行政を運営しなければならない時代であり、県行政も地域振興局の権限を大きくし、市町村と地域住民と密着した行政をしていこうとなった」と述べ、意見を求めた。
意見交換に入ると「減反を続ける意味があるのか。農家の人たちはコメでないとダメだという気持ちが強い。何とか農家の人たちを元気づける政策をお願いしたい」「地産地消が叫ばれているが、地元の給食センターではもっと地元の食材を使ってもらいたい」などの要望があった。
また市民交流施設「のびのびらんど」代表の伊藤八重子さんは「大曲駅前が寂しい。閑古鳥が鳴いている。人が通らない。大きな商店は郊外に出てしまう。困った困ったと嘆いていても人は来ない」と施設立ち上げの切っ掛けを報告。そして「人を集めて面白いことをしようと土日を中心にイベントをやっている。人が元気にならないと街が元気にならない。黙っていては街も地域も変わらない」と訴えた。
田沢湖町で抱返り渓谷の案内人をしているという信田皇勝さんは「観光客を客として受け入れるだけでなく、業者も交え地域住民と友だち感覚で交流できるようにしたい。抱返りを観てもらったら、地域の人と交流できるような郷土芸能をやり、元気になって帰ってもらい、また来てもらうようにしたい」と夢を語った。
角館町の安藤商店の安藤雅子さんは「四国からこの地に嫁いできたが、秋田の人は商売でもうかるのを悪いように思っている。関西はもうけてこそなんぼで、それが地域に流れて活性化している」と秋田の古い体質を指摘していた。
グリーンホテル大曲支配人の倉田直美さんは「おいしいコメ、おいしい酒造りのため地域で頑張っている人がいる。そうした人たちをもっと知らせる情報発信に力を入れるべきだ」などと提案した。
寺田知事は農業問題に関しては「これからはコメから脱皮するような複合経営でないとやっていけない」とし、直播きの徹底などコスト削減を呼びかけた。さらに農家19戸で農業法人・中仙さくらファームを立ち上げた田村誠一さんに「市場に打って出れる農業をやってもらいたい。もうかる農業にして下さい。成功例を作って下さい。やる気のある農家を県も育てたい」と意気込んだ。
そして安藤さんには「もうかる企業をたくさん作りたい。もうかると税金も収めてくれるし、雇用も拡大し、秋田県も明るくなる。そのためにも県もお手伝いしたい」と答えていた。さらに知事は「これから力を入れなければならないのは教育と子育て支援、それに安全・安心できる治安だ。教育で人材を押し上げれば、農業でも商業でも医者になる人もいる」と述べ、秋田の持っている人的潜在能力の活用、掘り起こしに力を入れたいと強調していた。また情報発信に関しては県のホームページも改善し、「もっと具体的で分かりやすい情報を出せるようにしたい」と答えていた。