仙北地域振興推進会議

県、05年度事業を説明

大曲橋架け替えで用地補償へ(6月8日・水)

  県仙北地域振興局では7日、大仙市のグランドパレス川端で、「第1回仙北地域振興推進会議(地域懇話会)」を開いた。県側からは渡部文靖局長以下、総務企画部長、福祉環境部長兼保健所長、県税課長、建設部長、農林部長ら各機関代表27人が出席、地元選出県議7人と意見交換した。

  渡部局長は「県財政は厳しいが、寺田知事は苦しくてもやるべきことはやっていくとの方針を示し、発想、想像、チャレンジ、スピードが大事だと言っている。地域振興局への期待感も高まっており、皆さんの意見を聴いて振興局の事業へ反映させたい」と述べた。続いて県議を代表して辻久男県議は「この大仙市、仙北郡は秋田県の玄関口であり、最も交通の便のいい所でもあり、穀倉地帯でもある。この地域発展のため私たちも振興局の応援団となって智恵を出し合い、協力したい」とあいさつ。

  振興局及び各機関の部長がそれぞれの今年度事業について説明した。振興局からは大仙市と美郷町、それに田沢湖町・角館町・西木村が合併して9月に誕生する仙北市を有機的に結ぶルートを確立し、観光客の流動を図るための「花と水」街道案内マップ作成や誘導看板整備事業、転作田に適した「りんどう」の産地づくりを目指す「りんどう産地づくりプロジェクトX事業」などオリジナルプランの説明があった。

  福祉環境部からは秋田県が10年連続して自殺率全国一となったことから引き続き「心の健康づくり・自殺予防対策事業」などに取り組む考えが示された。農林部からは米に偏った生産構造からの脱却を目指し、米価低迷に左右されない農業プランとして野菜、花きなど戦略作物の拡大事業などの説明があった。

  建設部からは道路、河川などの事業費として05年度当初予算で83億5300万円が計上されたことや大曲橋(通称・金谷橋)の架け替え事業などの報告があった。大曲橋は延長1.42キロで、全幅員は14〜16メートル(うち車道幅員6メートル)とし、2011年度(平成23年度)完成を目指している。総事業費83億円で、今年度は用地補償と旧橋撤去設計が予定されている。

  仙北平野農村整備事務所からは5月11日に入札が行われた、堀坂地区(旧仙北町)の基盤整備事業で、入札参加者の閲覧図書に本来、提示すべきでない「設計金額」の入った資料が誤って添付された「入札ミス」の報告と謝罪があった。佐藤源太郎所長は「県民の信頼を損ねる事態を招き、誠に申し訳ない」と詫び、その後の調査結果を報告。今後は工事に関する資料の閲覧は全て地域振興局総務経理課を経由し、同局の閲覧室で農林部、建設部と一元化するなどの改善策が示された。

  また旧太田町字真木の斉内川に計画されていた真木ダムの建設中止に伴う代替え案に関しては▽斉内川の河川改修で、ダムと同じくらいの安全度を高める▽渇水期の水量の維持▽水道水源の確保を課題に、代替え案作成プロジェクトチームの設立準備を進めているとの報告があった。

  懇談会では県議側から「入札ミス」に関して「うっかりミスでは済まされない」など厳しい意見もあって、振興局では入札制度も含めた改善に努めたいと述べた。また真木ダムの中止に関しては水源とする「玉川の水質への不安が住民にあり、その不安解消に努めるべきだ」などの指摘もあった。さらに県立農業科学館が来客で賑わっている点を踏まえ、大仙市神宮寺の県畜産試験場や国指定史跡「払田柵」にある県立埋蔵文化財センターといった仙北ならではの特徴ある施設を「子どもたちや外から来た観光客に回ってもらうルートを設定して、楽しんでもらうべきだ」などのアイディア提供もあった。