「蒼春の日」を創設
県南の高齢者福祉事業の担い手として発展(3月5日・土)
社会福祉法人県南ふくし会(石川勝三理事長)では、3月4日を同会の記念日「蒼春の日」とし、その創設記念式典を同日、グランドパレス川端で挙行した。同会は1972年4月にオープンした特別養護老人ホーム「欣寿園」の運営母体として発足。以来、県南の高齢者福祉事業の担い手として34年の歳月を経たが、これまで創設記念日といったメモリアルデイは設けてなかった。その欣寿園も昨年3月4日に本県初の個室型の特養ホーム「こもれびの杜」として生まれ変わった。その移転した日が早春3月4日だったことや欣寿園の「欣」が喜びを表し、サン・サルビアは太陽の光り、角館デイサービスは「桜」であり、こもれびの杜の「杜」からは美しい春が連想されるとして記念日を「蒼春の日」と名付け、初の式典挙行となった。
式典には同会理事、監事、それに評議員、職員、表彰を受けるボランティアら約80人が出席。石川理事長は「多くの先人の卓越した見識と労苦で誕生した県南初の特別養護老人ホーム『欣寿園』は、秋田県高齢者福祉政策の中でも重要な政策的課題と位置づけられていた。その欣寿園の記憶を風化させてしまうことは先人の労苦を風化させるばかりでなく、県南ふくし会の立脚点を見失うことだ」と訴えた。
同会は現在、大曲市で「こもれびの杜」と「サン・サルビア」、西木村では「清流苑」の合わせて3つの特養ホームを、さらに角館町ではディサービス角館「さくらさくら」を運営、全部で16部門の高齢者福祉事業をそれぞれ本部事業部、南部事業部、北部事業部と分け、250人の職員で展開している。
式典では各事業部から推薦のあった中から論文及び面接試験で本部採用職員へと昇格した6人への合格証が石川理事長から授与された。また永年勤続職員表彰とボランティアへ感謝状が贈られた。
本部採用職員となった6人は「サービス残業の解消と時間外勤務手当の削減について」「県南ふくし会の3つの特養を前提条件として、施設設備の違いによって、ケアプランがどのように変化するか。また、低所得者対策に変化は生じるか」など、それぞれ与えられた課題に基づき400字詰め原稿用紙で30枚から35枚の論文を提出した。
その論文は特養ホームへの入所者一人ひとりの尊厳を守り、どう快適な生活を送れるかを真剣に考え、行動しよとする愛情に満ちあふれたもので、感動を呼ぶものだった。式典ではそのレポート要旨の発表もあった。
昇格試験合格者及び表彰された永年勤続職員、感謝状受賞者は次の通り。
◇合格者=今千恵子(こもれびの杜・事務員)、高橋順子(こもれびの杜・看護師)、伊藤真澄(こもれびの杜・介護士)、浦部兆子(サン・サルビア・生活相談員)、畠山昇子(サン・サルビア・介護士)、佐藤正子(ピアホームかたくりの里・介護士)
◇県南ふくし会永年勤続表彰▽30年=小松茂樹(こもれびの杜地域福祉部長)▽20年=古屋一彦(同施設長)、牧野忠彰(清流苑施設長)、鶴谷美保子(フレンデイ大曲生活相談員)▽10年=富樫利江(こもれびの杜介護副主任)、小山さおり(サン・サルビア介護副主任)
◇全国老人福祉施設協議会感謝(勤続15年)=高橋伸幸(サン・サルビア施設長)、高橋スマ子(こもれびの杜看護係長)
◇秋田県社会福祉協議会長表彰(役員在職15年、職員勤続20年)=古屋一彦、牧野忠彰、鶴谷美保子、守澤長子(こもれびの杜給食主任)
◇秋田県知事表彰(過去秋田県社会福祉協議会長表彰受賞者で役員在職15年、職員15年)=鈴木貞子(いきいきサロンえみのくちデイサービス係長)、伊藤日出美(サン・サルビア介護係長)
◇ボランティア表彰《団体》▽大曲婦人会(御法川憲子会長)=こもれびの杜・フレンデイ大曲・いきいきサロンえみのくちでの縫い物など▽大曲婦人ボランティア(富樫麗子会長)=こもれびの杜における手芸活動▽天理教仙北南支部(伊藤忠夫支部長)=こもれびの杜の清掃▽大曲バラの会(青池恒城会長)=こもれびの杜バラ園でのバラの寄贈と手入れ▽秋田修英高校(米沢薫校長)=フレンデイ大曲でのリネン交換・配膳などの介護補助▽大曲介護あすなろ(吉村ソメ子代表)=フレンデイ大曲でのふれあい・介護補助
《個人》▽高橋キクエ=こもれびの杜での理容奉仕▽伊藤優子=同▽佐々木直美=同▽渡辺章子=こもれびの杜、サン・サルビアでの理容奉仕及び歌の披露▽武藤マリ子=こもれびの杜、サン・サルビアでの歌の披露や清掃奉仕、本・新聞の読み聞かせなど▽古谷謙一=サン・サルビアにおけるカラオケ教室指導▽ヘア・ドウ・イドウ伊藤博子=サン・サルビアでの理容奉仕▽浅利守=清流苑サテライトデイサービスでの家屋及び維持管理など