立町50周年と閉町記念式
大仙市への夢と期待を込めて町の歴史に幕(3月7日・月)
西仙北町の立町50周年と合併による新市「大仙市」誕生に向けての閉町記念式典が6日午前10時から、町スポーツセンターで挙行された。式典には金田勝年、鈴木陽悦両参院議員をはじめ、寺田典城知事、大曲仙北合併協議会長の栗林次美大曲市長、それに佐々木長秀県議ら来賓、町民ら約500人が出席し、町誕生50年の歴史を祝うと同時に合併で町の歴史に幕を閉じることに一抹の寂しさを感じながら式を締めくくった。
刈和野小学校の児童による勇壮な「大綱太鼓」で幕を開け、町民憲章斉唱の後、功労者と一般表彰が行われた。そして小松隆明町長は「昭和30年(1955年)、刈和野町、土川村、大沢郷村、強首村の4カ町村の合併で誕生した西仙北町は、雄物川を中心とする河川の氾濫による水害常習地として苦難の歴史でもあった」と町の歴史を振り返り、「そうした中、偉大な先人の努力のおかげで安全と安心が確保され、交通網も秋田自動車道の開通で高速交通時代に入り、教育環境の充実も図られてきた」と述べた。そして「大仙市誕生まで後15日となった。先人、先輩たちが誇りとしてきたこの町を閉じることには万感胸に迫る思いもあるが、新市の均衡ある発展に大きな夢と期待を込め、次の世代に引き継がせたい」と希望を込めた。
続いて金田、鈴木の両参院議員、寺田知事、栗林会長、佐々木県議が祝辞を述べた。その中で寺田知事は「合併によって自己決定、自己責任で行政運営をしていこうとする大仙市になるが、これからは光ファイバーで各市町村とがイントラネットで結ばれ、情報の面でも行政サービスの面でも低下することはない。学校でも生徒たちは違う学校同士で情報のやりとりや授業のできる時代となる。自分たちの歴史は自分たちでつくっていくという夢を燃やしてもらいたい」と述べた。
栗林会長は「西仙北町を含む8市町村が大仙市として新たな出発できるのは皆さまの理解と支援のおかげだ」と感謝の言葉を述べ、「地方分権の時代となって市町村は個性ある発展と住民福祉を向上するための牽引役を求められている。合併はそのための基盤づくりとして選択した。これからの地域の発展は地域に住む住民自ら考え、話し合い、行政と一体となって自治を行う。それが本来の地方自治の姿だと思う」との考えを示し、現在、大曲市が取り組んでいる「地域の発展を住民自らが考える地域いきいきビジョン」が「合併後の重要な施策となる」と訴えた。
4カ町村が合併して誕生した西仙北町の名は仙北郡西部の中心を占めるところから名付けた。合併当時の人口は1万6632人で、世帯数は2471世帯だった。しかし、現在の人口は1万644人と約6000人も減り、一方で世帯数は3079と増加、核家族化の特徴を示した。
町の半世紀は水害の繰り返しで、橋が流されたり、住宅の床上浸水や床下浸水の被害を受ける大きな水害が6回もあった。中でも昭和47年(1972年)7月には床上浸水127戸、床下浸水116戸、農業被害約5億8000万円もの水害が発生。天皇陛下からお見舞いの「ご下賜金」を賜っている。このための国では雄物川改修や集落を堤防で包む強首輪中堤の建設などを行った。
一方で町では小・中学校の改築や老人保健施設、温泉施設「ユメリア」の建設など教育と福祉の充実に努めた。また全国で初めて高速自動車道活用施設を介してインターチェンジ設置に向けた「連結申出書」を日本道路公団に提出、待望の西仙北インターチェンジを開通させ、高速交通時代の恩恵を受けられるようにした。
記念式典の後、同町の名誉町民で元町長の日野浩宣氏が「西仙北町の50年を振り返って」と題した記念講演を行った。功労者及び一般表彰の受賞者は次の通り。敬称略。
◇功労者
▽鈴木良夫(72)西仙北町寺館)=議会副議長、町農業委員会長を歴任し、地方自治と農業振興に尽力。
▽小松秀一(67)西仙北町刈和野=町会議員、町社会福祉協議会評議員として地方自治発展と福祉の向上に貢献した。
▽金子寛司(76)西仙北町刈和野=町収入役として、財政の健全運営に尽力した。
▽藤原忠篤(63)西仙北町刈和野=町収入役として、財政の健全運営に尽力した。
▽小山多一(73)大曲市大花町=町教育長として、町の教育文化の向上と教育施設の充実に尽力した。
▽齋藤恭藏(78)西仙北町刈和野=町商工会副会長をはじめ、県食品衛生協会長など商工業の振興と公衆衛生に尽力。
▽工藤淳志(72)西仙北町土川=町社会福祉協議会長をはじめ、人権擁護委員として町民福祉の向上と民生の安定に尽くした。
▽佐藤俊雄(74)西仙北町刈和野=町民生児童委員協議会長をはじめ町社会福祉協議会副会長として町民福祉に尽力した。
▽佐藤浩正(71)西仙北町刈和野=学校医としてまた町国民健康保険運営協議会委員として保健福祉の向上に尽くした。
▽岡田修治(70)西仙北町土川=町農業委員会長として、また土地改良区役員や町商工会理事として産業の振興に尽力した。
◇一般功労
▽佐々木眞作(71)西仙北町刈和野=刈和野大綱引保存会副会長として、また町学校給食センター運営委員会長として教育文化の発展に尽くした。
▽西仙北町火災予防組合連合会(齋藤榮子会長)=火災予防知識の普及と防火意識の啓蒙に努め、民生の安定に尽くした。
▽昭和町新和会(出雲勲会長)=送り盆行事を継承し、ふるさと西仙北町まつりに奉仕し、町民に模範となる善行を示し、明るい社会づくりに尽力した。
▽県立西仙北高校生徒会(佐々木裕会長)=友愛精神のもと、公共施設・老人世帯の清掃や花壇設置など各種ボランティアに取り組み、模範となる善行で明るい社会づくりに尽くした。