大曲市で全国花火サミット

新作花火コレクションに合わせ開催

花火による交流人口拡大、活性化目指す(3月10日・木)

  花火のまち大曲市で19、20の両日、「全国花火サミットin大曲」が開催される。花火の前進的なテーマの研究や構成団体の最新情報の交換、友好関係を築き、花火による交流人口の拡大で地域の活性化を図ろうと01年10月に土浦市で第1回目が開かれた。そして03年は新潟県長岡市で開催、今回で3回目となる。主催は大曲市と大曲商工会議所、NPO法人大曲花火倶楽部。大曲市での開催は19日に行われる大曲花火倶楽部主催の「新作花火コレクション2005」に合わせた。

  サミットを構成するのは長岡まつり大花火大会(新潟県長岡市)、諏訪湖祭湖上花火大会(長野県諏訪市)、ふくろい遠州の花火(静岡県袋井市)、土浦全国花火競技大会(茨城県土浦市)、やつしろ全国花火競技大会(熊本県八代氏)、赤川花火大会(山形県鶴岡市)、広島みなと夢花火大会(広島県広島市)、宮島水中花火大会(広島県宮島町)、伊勢神宮奉納全国花火大会(三重県伊勢市)、石巻川開き祭り花火大会(宮城県石巻市)、それに大曲市の全国花火競技大会の11団体からなる。

  19日は正午までJR大曲駅に集合し、花火の名前のついた酒も醸造している南外村・出羽鶴酒造の酒蔵を見学、夕方には新作花火コレクションが開催される内小友の大曲ファミリースキー場で花火作家と意見交換、そして新作花火コレクションの打ち上げを観賞する。

  20日は午前10時からグランドパレス川端を会場にサミットのメーン行事であるシンポジウムを開催。テーマは「花火による地域づくりと活性化」。新作花火コレクションに参加した花火作家、NPO法人を交えた意見交換と情報交換を行い、最後に共同宣言を採択する。

  サミットを運営する大曲商工会議所の塩谷國太郎専務理事は「花火通り商店街も誕生し、花火のネクタイの販売など花火を通じたまちづくりを進めており、次元の高い、明日につながるような話し合いにしたい」と期待を込める。

  一方、今年で14回目を迎えた「新作花火コレクション」は19日午後6時20分から大曲ファミリースキー場で開催する。若手花火作家が最新の花火をそれぞれの独創性を持って披露し、芸術性と技を競うもの。使用する花火の玉は4号玉(4寸)10発、5号玉(5寸)5発の計15発。この組み合わせで一つのテーマを構成し、そのテーマに沿った表現が求められる。
  参加するのは全国から選び抜かれた28人。秋田県からは大久保煙火製造所の大久保博さん(美郷町六郷)、北日本花火興業の今野義和さん(神岡町神宮寺)、小松煙火工業の小松忠信さん(大曲市内小友)、大曲花火化学工業の新山良洋さん(大曲市四ツ屋)、和火屋の久米川和行さん(神岡町神宮寺)5人が出場する。

  若手作家だけに花火の題名も「染分け花壇」、「海辺のやどかりくん」、「かごの中の小鳥」、「弱気なてるてる坊主」、「花火美術館〜ゴッホが描いた冬のひまわり」などユニークな題名が多い。作家たちがそのテーマに基づいて音と光りでどんな表現をするかが見物。

  合間にはインターバル花火と題して「思い」や「願い」「感謝」などを花火を通してメッセージを伝えるプライベート花火(1発大玉7号で2万円)の大玉割物花火競演のパート1、パート2。さらに県工業技術センターと株式会社セーコン、それに小松煙火工業の協力で開発された花火の玉皮がさく裂後、破片はそのまま自然に帰る環境に優しいエコ花火8号割物3発の披露と合併前夜祭「さよなら大曲市、こんにちは大仙市」が打ち上げられる。22日の合併で消え行く大曲市を惜しみ、新たに誕生する大仙市に期待を込めて企画したもので、3つのシーンで構成された花火が楽しめる。最後は25日から愛知県で始まる万国博覧会へエールを送る「愛・地球博、開幕賛歌─花火万国博覧会─」を4部構成の創造花火で締めくくる。

  新作花火実行委員会の挽野実之委員長は「花火サミットも伴行しての開催であり、全国の名だたる花火大会主催団体の方も多数お出でになる。観客の皆さまにライブな感動を届けるため主催者、花火作家、地域の皆さんと三位一体の手作り感覚で大会を構成したい」と話す。

  審査員には今年も西木村生まれで、直木賞作家の西木正明氏が参加する。また特別審査員として料理評論家としてテレビ、ラジオで幅広く活躍、「味な宿に泊まりたい」(新潮文庫)、「21世紀への料理書」(小学館)などの著書もある山本益博氏も招かれる。山本氏は新作花火コレクションの後、山の手ホテルで午後8時半から9時まで「職人とまちづくり」と題した講演も行う。

  問い合わせは大曲商工会議所(0187─62─1262)か、大曲市役所商工観光課(0187─63─1111)へ。