大曲市立南中学校
生徒42人、感動を胸に刻んで卒業(3月11日・金)
春の足音が聞こえる3月は旅立ちの季節でもある。そして別れと成長の季節でもある。大曲市の大曲南中学校では11日午後1時半から第35期生の卒業式が挙行され、42人の生徒たちが義務教育課程から飛び立った。藤木小、角間川小をそれぞれ卒業し、中学に入って出会った42人。2学級に分かれて3年間、友情を分かち合い、学び、運動し、歌ってきた。同校では拍手で迎え、拍手で卒業生を見送った。
それぞれの担任の先生の先導で卒業式会場の体育館に入場すると在校生、先生たち、そして父母、来賓も拍手で迎えた。背筋をきりっと伸ばして入場する卒業生たちの顔はみな晴れやかだった。一人ひとりの名前が呼ばれ、ステージに上がって渋谷孝勝校長から卒業証書の授与を受けた時は喜びに輝いていた。
渋谷校長は「君たちは9年間の義務教育を修了した。一人ひとりが豊かな個性を持ってこの南中で3年間、生き生きと活動した。友情を知り、故郷の温かさを知り、強い精神力と忍耐力、努力することの素晴らしさを知ったと思う」とたたえた。そして「感動は人生の扉を開く」という言葉をはなむけとし、「生きると言うことは生きるという旅を通じて感動と発見を得ることだ。それが人としての原動力となり、心が人をつくる。未来の自分との出会いを楽しみにしながら、あせらず、たゆまず、怠らず歩んで下さい。大きく羽ばたいて下さい」と15の春に呼びかけた。
在校生から送る言葉を受けた黒丸諒君は「全校生徒が力を合わせて大成功した学校祭、全力を尽くした部活、楽しかった修学旅行など数々の思い出が私たちの支えとなった。そして家族の支え、地域の支えを受けて成長することができました。優しく、時には厳しく導いて下さった先生たちに感謝の気持ちでいっぱいです」と別れの言葉を述べた。
校歌を主題とする交声曲「世界の美のなかに目ざめよ」を歌い始めると卒業生の多くは涙顔となった。校歌を作詞したのは生徒たちの先輩でもある角間川町出身の詩人・本郷隆(故人)。詩の朗読も含め歌い終わるまで13分もかかるが、宝石のような美しい言葉でつづられている校歌は生徒たちの誇り。生徒たちも先生、保護者たちも校歌の中の言葉一つひとつを包み込むように大事にしながら歌い、卒業という感動を胸に刻んでいた。