50年の歴史に幕
大仙市発足に向けて希望を託す(3月13日・日)
新市「大仙市」発足に向けて大曲市の閉市式が13日午前10時から中央公民館で挙行された。1954年5月3日、大曲町、花館村、内小友村、大川西根村、藤木村、四ツ屋村が合併し、さらに翌55年に角間川町が編入して誕生した大曲市。会場には市議会議員や各町内会長、民生児童委員、各種団体代表、それに元市職員ら約500人が参列、市制50年の歴史の幕が下ろされるのを見守った。
寺田典城知事、辻久男、渡部英治両県議を来賓に迎えての閉市式で、栗林次美市長は福原貞吉初代市長、板谷五郎左衛門二代目市長、最上源之助三代目市長、伊藤功四代目市長、高橋司五代目市長のそれぞれの業績を紹介し、「私たちのまち大曲市は、かつての舟運から鉄道、そして今日の新幹線、高速道路をはじめとする高速交通網に至るまで、人の往来で発達してきた。仙北平野の真ん中という恵まれた地理的条件と他を受け入れる柔軟な住民気質、まちの包容力で発展を遂げてきた。合併後も大曲市建設の原動力となった他を受け入れる豊かな人間性を尊重し、大仙市の中心地区として都市機能を高め、幸せを感じることのできる市民生活を送れるよう支援、協力を願いたい」と述べた。
寺田知事は「合併を勧める立場だが、自分の故郷であるだけに閉市式はいささか寂しさを感じる。しかし、先人の築いた歴史はなくならない。これから10年先、国と地方の制度も大きく変わっているかもしれない。つい先日まで携帯電話もインターネットもなかった。これからは高度なデジタル情報の時代となり、高齢化も進む。健康な人づくり、元気で暮らせる時代にしたい。人材を生かし大仙市の大いなる発展を祈念したい」と述べ、大仙市への希望を託した。
首都圏大曲会代表世話人でテレビ朝日のアナウンサーとして活躍、04年度大曲市特別功績者となった棟方宏一氏のスピーチのあと「大曲市50年の歩み」と題して写真のスライドが紹介された。タカヤナギ、ヤマサ、カネトクの3つのデパートで賑わった1970年代の中心市街地の様子や集団就職列車で旅立つ中学生の写真、牛を使った真冬のたい肥運びなど懐かしい写真に参列者は感動しながら見つめていた。
最後はステージに飾った「市旗」の降納、そして大曲市役所合唱クラブの「グリークラブ」の先導で、参加者全員が大曲市民の歌「若い街」を4番まで斉唱して幕を閉じた。
花びらのせて行く玉川(たま)の 水面をわたるそよかぜに 仙北の春欄(た)けくれば ひとしお白き駒岳(こま)の雪 ああ 大曲 大曲 この街にすむひとびとは みなうららかに花のよう 笑顔をかわす 若い街
歌は1964年、角間川町出身の詩人・本郷隆氏(故人)が作詞し、作曲は藤木在住で作曲家として中央でも活躍した音楽教諭・佐藤長太郎氏(故人)だった。