田沢湖・西木合併協

角館町受け入れへ

合併調印式を29日まで延期を決定(3月16日・水)

  西木村役場を訪れた石黒角館町長(右)。田沢湖・西木合併協議会(会長・佐藤清雄田沢湖町長)は16日午後1時半から西木村総合開発センターで開いた第4回協議会の席上、石黒直次角館町長から田沢湖・角館・西木合併協議会の再開申し入れが口頭と文書であったことを受け入れ、19日に予定していた2町村の合併調印式を最大限延長し、29日に調印、30日に議会の議決を得て、31日に県知事に合併申請することにした。3町村合併のスケジュールはこれより早まる見通し。これで休止状態となっていた3町村の合併協議会が再開に向けて大きく前進することになった。

  石黒町長は合併推進を訴えて13日の町長選で当選。そして翌14日には佐藤田沢湖町長、田代千代志西木村長と会って休止中の合併協議会の早期再開を実現を申し入れた。これを受け、佐藤町長と田代村長は15日夜に対応を協議、16日に開かれる角館町の議会全員協議会の結果を見極めた上で結論を出すことにしていた。

  一方、この日に開かれた角館町の全員協議会は迷走。協議会開会前に開いた議会運営委員会では「合併の問題は議会の合併特別委員会か、18日に開く臨時議会で町長が自分の考えを説明するのが順序だ」などと自立を望む議員が反対。

  結局、全員協議会は開かないこととし、全議員が集まった議場で議会運営委員長がその旨を報告。石黒町長はあえてその場で発言を求め、「13日の町長選で町長に就任した石黒です」と自己紹介。そして「合併を推進するべきだとの町民の賛同を得て当選させてもらった」などと議会にも協力を要請した。全員協議会は成立しないまま散会した。

  角館町議会の動きに期待していた田沢湖町、西木村だったが、全員協議会が開かれないまま散会したことに関係者は「もう時間がない」とガックリ。しかし、午後1時近くなって石黒町長が田代西木村長に電話で面談の申し入れ。田代村長は「会いたいというのだから、それが角館町の返事だと思う」と表情を崩した。午後1時ちょうどに石黒町長が町役場幹部職員と共に西木村役場へ。ほぼ同時に佐藤田沢湖町長も顔を出し、村長室で非公開の3者会談が開かれた。そして午後1時半からの合併協議会で佐藤会長が石黒角館町長から合併協議会再開に向けた申し入れ書が提出されたと報告。その上で19日に予定していた2町村の合併協定書調印式を29日まで延期するなどと提案。

  協議会では田沢湖町、西木村の議会代表委員から「角館町議会からも文書で出してもらいたい」など角館町議会への不信感を募らせる意見も出たが、佐藤会長は「議会からも出してもらうよう話した」と答え、田代村長も正副議長を含めた合併賛成派から合併協議会再開の申し入れ書が田沢湖町議会と西木村議会に出されることを明らかにし、調印式の延期が決まった。

  角館町は18日に臨時議会、そして休日である21日から3月定例議会を招集、28日までの日程で議会が開かれる。この間に合併に向けた議会の調整を図ろうとしているようだ。20人の議員のうち、合併せず単独立町を望むのは8人。一方合併推進派は13日の町長選と同時に行われた町議補選で当選した新人1人を含め12人となった。

  石黒角館町長は当選が決まった13日夜、「新しいまちのあるべき姿をこれまでの協議会で決めたことをベースに話し合いたい」と述べており、3町村合併協議会で確認済みの新市名「仙北市」や本庁舎位置を田沢湖町役場とするなどを受け入れる方針だ。