市役所の開庁式
本庁銘板の除幕、テープカットで誕生を祝う(3月22日・火)
大仙市が22日、スタートした。大曲市、神岡町、西仙北町、中仙町、協和町、南外村、仙北町、太田町の8市町村が一緒になって「おおきなせなかに夢を乗せ 未来に羽ばたく 元気なまち」大仙市が誕生した。人口9万8326人(3月22日現在)は県内第2位、面積約866キロ平方メートルは県内第4位。22日午前7時50分から大仙市役所の本庁となる大曲庁舎(旧・大曲市役所)で旧市町村長、地元議会議員(旧大曲市議)らを迎えて「開庁式」が挙行された。お孫さん2人の県外就職手続きのため、市民生活部住民課に住民票や転出証明手続きのため来ていた大仙市大曲日の出町の藤原初太郎さん(80)は「大きな背中に夢を乗せての大仙市だから、何とかそれを実現するために頑張ってもらいたい。そのために合併したのだから」と期待を込めて話した。この日から窓口で発行される証明書はすべて「大仙市」の名だった。窓口は特別な混乱もなくスムーズにスタートした。
大仙市誕生と同時に8人の旧市町村長は自動的に失職し、今野正彬旧神岡町長(67)が大仙市長職務執行者に就任した。今野氏はこの日、午前6時半に登庁。3月31日付で退職する4人を含めた部長級職員28人に辞令交付を行った。そして午前7時半から各支所ごとに課長級以下1491人の全職員に辞令交付が行われた。
開庁式は午前7時50分から正面玄関前で行われた。県仙北地域振興局の本間智局長をはじめ、合併推進協議会で市民代表として審議に参加した塩谷國太郎さん(大曲商工会議所専務理事)、丹波千鶴子さん、それに旧市町村の首長と大仙市議となる旧大曲市議の23人と21日付で辞職した前市議、前収入役、前教育長、前監査委員の合わせて38人が参列。大仙市職員約200人が見守った。
正面玄関に掲げられた「大仙市役所」の銘板が今野職務執行者と仲村力夫前大曲市議会議長、それに2人の市民代表の手で除幕された。そして今野執行者は「大仙市が発足し、歴史的な記念すべき感動の日となった。合併までには山あり谷あり、紆余曲折もあった」と振り返りながらも「合併は地方分権に伴った国の構造改革への対応と急速に進む国際化や情報化、少子高齢化、過疎化などの地域課題の解決に向けて自治体の自主性、自立性を高め、きめ細かな住民サービスを提供するための財政基盤の強化が目的だった」とその意義を語った。
その上で今野執行者は「この地域の輝く歴史と伝統、文化を継承し、地域間の均衡ある発展と融和を図りながら『合併して良かった』『大仙市に生まれて良かった』『大仙市に住んで良かった』と実感できるまちにしていくことが我々に課された使命だ」と述べた。
最後に号砲の花火が打ち上げられる中、旧市町村長らが1列に並んでテープカットを行って大仙市役所の開庁を祝った。
今野執行者は記者会見で「歴史と伝統、文化を大切に継承しながら、1市7カ町村の均衡ある発展を期待して我々は合併を進めてきた。先ほど各部長に辞令を交付したが、それぞれ豊かな才能、経験を持っており、きっと大仙市発展につながると思う。28日から初議会が開会され、136人の議員で議会が行われるが、きっと市民の期待に応えてくれるものと期待する。職務執行者として大仙市の新しい市長が誕生するまで全力投球したい」と決意を述べた。
今野執行者はこの後、市長室で旧市町村長から事務引継を受け、収入役室に移動して指定金融機関の秋田銀行へ指定書の交付、さらに応接室に移って消防団長、交通指導員、防犯指導員ら特別職への辞令交付など分刻みの日程に追われた。一方、本庁及び各庁舎ではこの日から通常の業務が開始されたが、特に本庁では配置換えや人の入れ代わりも多く、職員たちは「まったく別な職場に移ったようで」と戸惑いの表情を浮かべながら机に向かっていた。
大仙市初の選挙管理委員会はこの日午前11時から、神岡福祉センターで開かれた。この日は暫定4人の選挙管理委員の互選を行って委員を決めただけだった。選管では24日に県選管に市長選挙の「事由発生」の文書を届出し、来月17日に投開票が行われる知事選(告示3月31日)と同時に実施すべきとする旨の通知を県選管から受け、25日に開く選挙管理委員会で正式な日程を決める。知事選と同時だと4月10日告示、17日投開票となる予定だ。