大仙市大曲図書館

本の無断持ち出しにアラーム

入館管理システム導入で本の紛失防止へ(3月23日・水)

  大仙市大曲図書館では貸出手続きを取らないまま本が外部に持ち出されるのを防ぐため「入館管理システム」を導入、近く稼働させる。貸出手続きを取らないままの本を手に図書館を出ようとすると出口に置いた「ゲート」がアラームを鳴らせて知らせる。これまでは管内のカウンターに張り紙をして無断持ち出しをしないよう注意していたが、効果が見られず、「このままでは貴重な本の紛失にもつながる」とシステム導入に踏み切った。同館では稼働までに利用者に様々な方法で情報を流して、理解を求めたいとしている。

  年間、どのくらいの本が貸出手続きを得ないまま外に持ち出され、紛失しているのかは同館で明らかにしないが、「特に月刊誌など雑誌類が多く、ほかの利用者に迷惑をかけているのは確かだ」と話す。中には辞典など参考書類もあるという。同館で一番、心配しているのは紛失すると二度と手に入らない貴重な本や資料もあるため。

  約10万5000冊にものぼる蔵書はパソコンシステムで管理しているが、貸出手続きを取らないまま持ち出されると防ぐ方法がない。このため貴重な蔵書を多く抱えている大学図書館を中心に入館管理システムが普及、県内の図書館でもリース会社からリースを受けるようになった。

  稼働までには管内の本一冊、一冊にチェックポイント用のICチップが張られる。また自動ドアの出入り口も現在は2カ所となっているが、システム稼働と同時に入口専用とゲートの置いた出口専用に分ける。

  ただ同館ではちょっとした不注意から手続きを取らないまま本を手にゲートをくぐることもあり得るとして、アラームが鳴っても相手を不愉快にさせないような対応も取りたいと職員の研修にも努めたいとしている。

  システムは児童室改修工事の一環として導入することにした。同館では児童及び親子での児童室の利用が増えていることから、BM車庫(移動図書館車)だった約37平方メートルを改築、一部を畳のある「ちびっこコーナー(仮称)」とし、BM整理室だった約22平方メートルのスペースは資料展示室も兼ねた「市民サロン(仮称)」とする。

  また書籍積載用のダムウエーターを改造し、高齢者・身体の不自由な方の便を図りたいとエレベーター設置の工事も行っている。1月26日から総事業費2300万円をかけて工事が進められていたが、いずれも近く完成する。