田沢湖町乳頭山

秋田市の43人が不明に

「全員無事、沢で待機」との連絡は入る(3月30日・水)

  田沢湖町の乳頭山(烏帽子岳・標高1477メートル)に29日登山し、戻らなかった秋田市の登山グループの関係者から30日午前6時3分ごろ、角館署に「一行43人で蟹場温泉に向かって下山中との連絡が携帯電話であった」と報告があった。しかし、午後2時現在、一行はまだ確認されてない。

  グループの家族から29日夜に「帰宅予定時間を過ぎても帰って来ない」との通報が角館署にあって、同署と広域消防、町役場職員らが同温泉近くに捜索現地本部を設けて対策を取っている。携帯電話での連絡では「疲れてはいるが、全員けがはない」とのことだった。その後の午前11時14分ごろ、再び関係者に「ルートを間違えた。蟹場温泉南側の尾根で待機している」などと電話があり、無事が確認された。

  現地本部では二手に分かれて捜索隊を派遣。しかし、前日から雪が激しく降っており、天候が目まぐるしく変わるなど山は厳しい状況。30日午前8時に地元山岳会と同署員の計8人が捜索のため蟹場温泉口と孫六温泉口の2ルートから4人ずつ分かれて入山した。また県警本部のヘリコプター「やまどり」と県消防防災ヘリ「なまはげ」も現地に行って連携を取って上空から捜索にあたっているが、吹雪のため難航している。

 一行は退職公務員らでつくる全日本年金者組合県本部秋田市支部の山岳グループ「山楽(さんらく)会」メンバー。60歳以上が中心だが海外登山歴もあるベテランもいるという。しかし、今朝の連絡からかなり時間も経過しており、捜索本部でも焦りが出ている。