災害時の相互応援協定結ぶ
旧中仙町との協定を継続、両市長が仮調印(5月12日・木)
大仙市と神奈川県座間市との災害時における相互応援協定に関する仮協定書への調印式が12日、大仙市役所で行われた。合併前の旧中仙町との間で結ばれていた災害時の相互応援協定を新市としても引き継ぐことにしたもので、6月議会で議決を得て本協定を締結する。
仮調印式には座間市の星野勝司市長と村上静夫総務部長、角田厚子市民部長が出席。大仙市からは栗林次美市長、笹元嘉辰教育長、久米正雄総務部長、高橋源一市民生活部長、大野繁中仙総合支所長、里見喜代治広域消防長らが出席した。
仮協定書では両自治体の区域に災害が発生した場合、被災自治体の要請に応え、応急対策及び復旧対策を円滑に遂行するため▽応援措置に必要な情報の収集と提供▽食料、飲料水及び生活必需物資の提供とその供給に必要な資機材の提供▽被災者の救出、防疫及び施設の応急復旧に必要な資機材及び物資の提供▽救援及び救助活動に必要な車両の提供▽防疫及び応急復旧活動に必要な職員の派遣▽被災者の一次収容施設の提供などを行うとしている。
このため座間市には市民部安全対策課長を、大仙市には市民生活部住民課長が連絡責任者となって、災害対策連絡会議を設置して応援のあり方などを協議するとしている。
旧中仙町では1998年5月29日に災害時における相互応援に関する協定書を締結している。その切っ掛けとなったのは座間市在住の「ふるさと中仙会」の役員である戸嶋良盛氏と座間市議の浜野修司氏、「ふるさと中仙会」の横山樹静会長の話し合いから、「座間市民ふるさと祭り」へ1991年に中仙町の物産品の販売コーナーが設けられたことだった。それを契機に中仙町と座間市との交流がスタートし、その後は座間市の「少女マーチングバンド」が中仙町「ドンバン祭り」へ参加するなど交流が深まり、災害時における相互応援協定の締結となった。
04年には旧中仙町役場から座間市で災害が発生したとして同市への災害時緊急輸送訓練も実施されている。訓練では旧中仙町から福祉バスを利用して精米20トンを輸送、さらに役場職員15人が人的応援として座間市へ派遣され、同市の防災施設や設備などを視察している。
座間市としては近未来のおいて想定される大地震で、米を中心とした食糧基地としての大仙市への期待は大きく、一方で大仙市としては大災害への対策で先進的な計画を有する都市部との交流は有益であり、農産物の物流、観光、文化の面でも利益を期待できるとして一致した。
栗林市長は協定書に署名調印した後、「座間市と旧中仙町とはで災害協定を含めて様々な交流をしており、合併協議会においてもその継続を求められていた。先日の市長選で初代市長となったばかりで今後、中身について議会とも相談しながら、しっかりとした協定内容をまとめ、議会終了後の7月にも座間市を訪れ、正式な協定書を交わしたい」と述べた。
星野座間市長は「平成の合併で旧中仙町との交流がどうなるか心配していたが、栗林市長の理解を得て仮協定を結ばせてもらった。喜びと同時に安心と安堵感を味わっている。本協定に向けたこれからのご尽力をお願いしたい」とお礼を述べた。
座間市は東京から約40キロ、横浜から約20キロの所にあり、神奈川県のほぼ中央に位置している。面積は約18平方キロメートルと神奈川県19市の中で下から2番目の小ささだが、人口は12万8000人を超え、1平方キロメートル当たりの人口密度は約7300人となっている。首都圏と40分前後で結ばれており、住宅都市として急激に発展している。93年までは日産自動車座間工場もあった。
名物は相模川河川敷で揚げる大凧まつり。10メートル四方、約560キロもの大凧を揚げる祭りは日本一だと自慢する。またヒマワリ園や星谷寺の梵鐘なども観光の見どころとなっている。
一方で防災課を設け、大地震発生から最短約3分で市内各地の被害を予測できる「総合防災情報システム」を立ち上げるなど防災の面で力を入れている。星野市長は「南関東直下型地震、静岡地震なども予測され、市民は危機感を持っている。それだけに防災意識は高く、大仙市さんとは相互応援協定を結び、食料、機材、人的な面でお互い足りないものをフォローし合う関係でありたい」と期待感を込めた。