プロカメラマンならではの・・・

千葉克介さん写真展

美郷町六郷の学友館で「水輪廻」開催中(5月16日・月)
 

  角館町在住の写真家・千葉克介さん(60)の写真展「水輪廻」が、美郷町六郷の「学友館」で開かれている。千葉さんは1970年から東北を中心に風景写真の撮影に取り組み、その精緻な作風でプロ写真家集団の「日本写真家協会会員」に推挙された。

  これまで「みちのくの四季彩」(ぎょうせい刊)、「十和田  奥入瀬  八甲田」(旅行読売出版社刊)、「北の彩り・秋田」(カッパンプラン刊)、「紅葉を撮る  カメラワーク」(主婦と生活社刊)など多くの写真集を発行。また朝日新聞東京本社での「北の彩り〜秋田」、名古屋・松阪屋での「十和田  奥入瀬  八甲田」、角館町西宮家での「野外大写真展」、デンマーク日本大使館での「JAPAN  JAPAN  JAPAN写真展」、新宿ペンタックスフォーラムでの「北の彩り」など多くの個展も開いている。

  今回は「水」をテーマにした写真展で、矢島町で撮影した「レンゲツツジと鳥海山」を3692ミリ×1705ミリの屏風仕上げにした大作をはじめ、青森県岩崎村での「初冬の十二湖  中の池」(モノクロ)の額装仕上げ、田沢湖町で撮影した「苔むす渓谷」(カラー)の軸装など28点が展示されている。

  千葉さんは「自然とは水の輪廻の繰り返しだ。その自然を見つめ、写真表現の可能性を追求してきた。自然の厳しさ、美しさ、優しさを観てもらえれば」と話す。

  展示された写真からは、やはり「プロならでは」の意気込みと厳しさが伝わってくる。額装された「初冬の十二湖  中の池」「吹雪」「日本海」のモノクロの作品はまさに墨絵の世界。自然の峻厳な息づかいとそれを撮ろうとした作家の息づかいが伝わってくる。

  八幡平で写した軸装のカラー作品「朝日差す樹海」はおかしな比喩かもしれないが、黒澤明の映画を観ているような錯覚に陥った。軸装・カラーの「立又渓谷  二の滝」、黄金色に染まった額装・カラーの「朝霧の田沢湖」、軸装・カラーの「風光る」など〃深山幽谷〃の風景はただため息が出るだけ。そして旧千畑町の山の上から眺望した額装・カラーの「水田」は、「こんな美しい風景の中に我々は生まれ、住んでいるのか」と幸せを感じさせる。

  写真展は6月26日まで。月曜日は休館。問い合わせは0187─84─4040へ。