入札手続きにミス
金額の入った設計書を業者に公開(5月16日・月)
県が発注した大仙市堀板地区(旧仙北町)ほ場整備工事の簡易公募型指名競争入札で、最低制限価格の基となる「純工事費」を記した内部資料が担当職員の単純なミスから業者の目に触れ、同市内の建設業者3社が最低制限価格と同額で応札し、くじ引きで落札されていたことが16日までに分かった。工事を発注したのは大仙市大曲日の出町の県仙北地域振興局仙北平野農村整備事務所で、佐藤源太郎所長は「職員の単純なチェックミスであるが、原因を究明し、徹底した防止策を講じたい」と謝罪する。落札した業者との契約の有効性については県庁で検討している。
入札は11日に行われ、大曲仙北地域の格付け土木A級業者44社が参加。そのうち3社が最低制限価格と同額の6201万9000円(税抜き)で応札。このためくじ引きで落札業者を決めた。そして県は13日に落札業者の契約を締結した。事前に公表されていた予定価格は9075万1500円(税込み)だった。
仙北平野農村整備事務所によると今回のほ場整備工事に関しては先月18日から県の公式ホームページ「美の国ネット」で予定価格、工事の内容、参加資格業者などの閲覧を開始し、事務所では工事の金額を除いた「金抜き設計書」を備え付けて、業者に閲覧させると同時に貸出もしていた。また同市花館の大曲製図センターでも業者がその設計書のコピーを実費で入手できるようにしていた。
金抜き設計書は工事価格積算のため、担当職員が作成したもの。その工事資料をパソコンから打ち出す際に間違って、金額の入った設計書を出してしまい、そのコピーが公開されてしまった。閲覧開始となった18日午後2時ごろ、大曲製図センターでコピーを購入した業者から「金額が入っているが、いいのか」という問い合わせが仙北平野農村整備事務所にあり、同事務所では「あり得ない事態」と思いながらも閲覧テーブルの設計書をチェック。その結果、1部に金額が入ったものが並べられているのが分かり、慌てて取り替えた。しかし、既に貸し出しもされ、業者の目に触れてしまった後だった。
佐藤所長は「ミスが判明したその段階で入札を中止すべきだったが、職員の間で金額の入った設計書が閲覧されることはあり得ないとの思い込みが強く、何ら対策を取らないまま時間が経過してしまった」と不手際を認める。コピーがどの業者まで流れたかは同事務所で調査中。