ドイツからの留学生

大仙市川目で田植えを体験

「田植え、気持ちがいい」と機械も操作(5月20日・金)
 

  大仙市川目の生産組合(渡辺敏雄組合長)の田んぼで20日、秋田市の県立秋田南高校に留学しているドイツの高校生、マヌエル・キルホフ君(17)が田植えを体験した。キルホフ君は、アメリカに本部がある留学生のための国際的な組織(Y.F.U)の紹介で3月から来年1月までの日程で、同市大曲花園町の会社員・宇佐美敏さん宅にホームスティしながら、秋田南高校に留学している。

  その留学先の南高校では今、中間テストに入ったため、キルホフ君は休暇となった。その期間を利用して田植えを体験させたいと、宇佐美さんから親類の渡辺さんに依頼があった。「日本のことなら何でも体験したい」と、キルホフ君は喜んで渡辺さんたちの田んぼへ。

  渡辺さんたちが経営している生産組合は組合員が6人で、30ヘクタールの田んぼを管理している。好天にも恵まれ、20日は仲間12人が総出で田植え作業となった。キルホフ君はみんなに歓迎され、青いつなぎの作業服で軽トラックに積んだ苗を田植え機に渡す仕事を手伝った。そして田んぼに入って手植えも体験したり、田植え機に乗せてもらい、運転もした。

  田植え機は8条植え。軽快なエンジン音を立ててスピーディに苗が植えられていく様子を興味深く観ながら「すごい機械ですね」と感心していた。「運転してみないか」と勧められると最初は断っていたが、やはり男の子。機械に乗ってしばらく様子を観ていて、最後は運転席に座ってハンドルを握った。そして「気持ちがいい」と嬉しそうに操作していた。

  滞在している宇佐美さん宅では高校生だった娘さんが昨年、ドイツに留学。現在は東京の専門学校に入っているが、そうした体験からY.F.Uからキルホフ君の受け入れの要請があった。今回、日本へはドイツ、オーストラリア、アメリカ、スイスなど、世界各地から108人が留学生として派遣されているという。

  キルホフ君はドイツ・ケルン地方の出身。高校では日本語を学んでいるとかで、簡単な日本語の会話はもう不便しないほど。カタカナも書けるまでになった。しかし「漢字はとても難しい」と笑った。そして「秋田は山が低いが、その山がとても美しい」と気に入った様子だった。