大曲商工会議所

通常議員総会

秋田美工短大の石川学長が講演(5月25日・木)

  大曲商工会議所の通常議員総会が24日、大仙市大曲佐野町のフォーシーズンで開かれた。総会には約70人が参加。高柳恭侑会頭は「日本の経済も自動車が史上空前の経常利益を上げ、流通コンビニ、衣料、ファッションも順調な伸びを見せている。一方で50代の人たちが定年を迎え、住宅のリフォームや退職後の楽しみとしてスポーツやレジャーが活発化すると言われている。これを一つのチャンスと捉え、高齢者を対象とした商売に力を入れるべきでないか」と提案。そして花火通り商店街の「花火庵」が市民交流施設としてリニューアル、ボランティアの「のびのびらんど」が頑張っているのを引き合いに「商店街はいろんな機能が集まって活性化する。商工会議所としても応援したい」と述べた。

  総会では平成16年度事業報告書及び収支決算書と剰余金の処分を承認の後、欠員となった監事に伊藤電気株式会社の伊藤正之代表取締役を選任して閉会した。

  続いて秋田公立美術工芸短大の石川好学長が「秋田の活性化について」と題して講演。石川学長は1947年、東京都伊豆大島生まれ。65年の高卒後、カリフォルニア州で農園に4年間従事。帰国して慶応大学法学部を卒業。再渡米して庭園業を営み、81年に帰国後、文筆生活に。89年「ストロベリーロード」で第20回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。99年シンクタンク「社会基盤研究所」の理事長、01年4月から現職に。

  石川学長は講演で雄和町の国際教養大学のキャンパスに行ったことのある人は何人いるかと問いかけ、わずか数人が挙手したのを引き合いに「秋田の人たちは情報の重要さへの認識が薄い」と指摘。「教養大学は県民の貴重な財産なのにそれに関心を示さない。この大学の教授陣はいろんな情報を持っており、そのネットワークをいかに利用するかを考えるべきだ」と強調。

  また人材派遣大手企業のパソナが大潟村の補助制度を利用して就農研修をさせ、東京の空きビルの地下で発光ダイオードの光りのコントロールで無農薬野菜を作っている例も引き合いに「ニューヨークタイムズやクローズアップ現代がそれを記事にしているというのに、秋田の農家はそれにも興味を示さない」と感度の鈍さ、情報の使い方が分からないでいると指摘した。

  さらに「秋田県は科学技術に対する先行投資は高い。また光通信の面でも積極的に整備されている。それに対して県民は気がついてないし、使い方も知らないでいる」とも述べて、眠っている財産を探し出す努力を求めた。

  また「秋田市が合併して利用できる合併特例債は300億円。一方で大仙市は500億円となる。合併に当たってあれだけ大騒ぎした大仙市だけに、一番見事な使い方をするよう住民が声を上げるべきだ。その議論が呼び水となって地域の活性化にもつながる」と訴えた。

  同会議所の会員は3月31日現在で個人が672、法人660の合わせて1332会員となっている。