大仙署が神岡地区で開講
高齢者の死亡事故、半減目指す(5月31日・火)
大仙警察署では高齢者の交通事故防止を狙いに今年度から2年間、高齢者交通事故防止モデル地区として神岡地区と太田地区を指定、65歳以上の高齢者を対象にした体験型・対話方式の交通安全教室を繰り返し、開くことにした。教室は「高齢者交通安全大学」と名付け、30日、その開講式が神岡福祉センターであった。
同署管内での今年に入ってからの交通死亡事故は30日現在で6件。そのうち65歳以上の高齢者が犠牲になったのは4人。1人は神岡地区、1人は太田地区となっている。昨年は死亡事故9件のうち、7人が高齢者だった。
交通安全教室と言えば、普通1回で終わるが、高齢者の事故が多くなっているため、その根本策として県警では高齢者交通事故防止モデル地区を指定し、活動推進員と連携しながら、密度の高い交通安全教室を開いて、高齢者の犠牲を半減させる対策を取ることにした。
神岡地区での「高齢者交通安全大学」の開講式には神岡老人クラブ連合会の会員約50人が参加。金政志副署長は「交通事故をなくそうといろんな対策を取っているが、お年寄りの犠牲が多くなっている。今まで一生懸命頑張ってきたのに、車にはねられてはならない。交通事故から自分を守ることが家族、地域を守ることだ」と励ました。続いて伊藤主税交通課長が管内の事故状況を報告しながら、「65歳以上になると注意力が減退する。だから出て歩くなとか、自転車に乗るなというのは反対だ。むしろ社会活動に積極的に出て、お年寄りが持っている知識を若い人に教えるべきだ。そのためにも注意力を付けてもらいたい」と訴えた。
講座では夜間にコンビニに買い物に行くお年寄りをモデルに、歩くスピードが車のスピードに付いていけず、道路を横断中に危ない目に遭ったり、自転車に乗って「止まれ」の標識を見落として、車にはねられそうなシーンなどをビデオ映像で勉強。最後には「交通事故に遭わないためには家族での話し合いが大事」とのナレーションにみんなうなずいていた。
ビデオでの勉強の後は外に出て、自転車を使った安全教室も開かれた。広場にセーフティコーンをほぼ2メートル間隔で5本並べ、その間を自転車に乗って走り、平衡感覚とバランス感覚をテストした。「自転車なら何でもない」と乗ったお年寄りだったが、体のバランスを取りながら微妙なハンドル操作でカーブを切るのは難しく、「若いころのようには行かない」と嘆いていた。
神岡地区での大学は今後、6月6日に交通安全教育車「ふれあい号」での運転適性検査を実施するほか、国道13号で街頭広報キャンペーンも実施。さらに7月6日には夜間の視認性や反射材の効果などの体験教室を開き、受講証を交付して卒業式とする。そして9月からは太田地区で開催する。