国の名勝指定

大仙市高梨の池田氏庭園

秋の一般公開に5200人の見学者(11月7日・月)
 
   巨大な雪見灯籠に驚きの声も。   修理復元されることになった洋館。

   国の名勝指定となっている大仙市高梨の「池田氏庭園」が5、6の両日、一般公開された。山形県の本間氏、宮城県の斉藤氏と並ぶ東北3大地主として知られる池田氏庭園は昨年2月に県内では初めて庭園としての名勝指定を受けた。今回は庭園内の紅葉を観てもらいたいと公開したが、モミジが紅くなるまでには少し早かった。それでも2日間で県内外から5200人もの見学客が訪れ、広大な庭園美に見とれていた。中には奈良県や東京、横浜などから足を運んだ人もいた。

  池田氏庭園は明治29年(1896年)の六郷大地震で家屋が倒壊したのを契機に耕地整理事業に合わせて屋敷地を拡張、秋田市の千秋公園を設計した長岡安平の協力を得て、大正時代に完成させた。敷地はおよそ4万2000平方メートル。その形は池田氏の家紋である「亀甲桔梗」に合わせ六角形となってる。当時は6000俵も入る米蔵やみそ蔵など5つの蔵や運動広場、プール、武道館、それに図書館として建築された洋館もあった。しかし、昭和27年(一九五二年)2月に母屋が焼失、現在は洋館や薬医門、蔵の一部を残すだけとなっている。

  しかし、庭園内には高さ5.2メートルもある灯籠、さらに高さ、それに笠の直径が共に4メートルと日本最大級の雪見灯籠もある。庭園内にはモミジ、松、サクラを中心にケヤキやクルミなど50種、800本の樹木もあって、モミジの紅葉が期待されたが、例年より遅れ気味となった。

  それでも訪れた人たちは池田家顕彰会(伊藤稔会長)の人たちが中心となって案内する園内を歩きながら、庭園の造り豪快さと雪見灯籠の巨大さに驚きながら満足そうな表情だった。大仙市では池田氏庭園を郷土の文化遺産として伝承するため、今後は市が管理団体となって池田氏と協力しながら保存整備していく。取りあえず老朽化が著しい洋館(鉄筋コンクリート造り・148平方メートル)は来年にも予算化し、修理復元したいとしている。洋館は大正11年(1922年)の建築。