学びたい意欲をサポート
県南唯一の通信制課程を併設へ(11月9日・水)
大仙市大曲須和町の私立「秋田修英高校(米沢薫校長・生徒数119人)では県知事の認可を得て、06年4月から「通信制課程普通科」を併設することになった。高校に入れなかった人、あるいは高校在学中だが、転校を希望する生徒、高校を中途退学したが、もう一度学びたいなどの夢や希望を持っている人たちに広く門戸を開放したいと県南で唯一の通信制課程の併設に踏み切った。学区は全県域とし、来年3月から前期入学者を募集する。
通信制教育は自分のペースで学習し、決められたスクーリングの日に登校して授業を受け、レポートを学校に郵送、もしくは持参し、高卒の単位を取得するもの。高校に進学したものの環境に馴染めないなどの理由で不登校に陥り、中途退学する生徒は全県で毎年、300人前後はいるという。しかし、その多くは「自分のペースでなら勉強したい」「もう一度学びたい」という希望を潜在的に持っている。また「仕事をしながらでも学べる場があれば」と高卒程度の知識を身につけたいと夢を持っている人もいる。同校ではそうした人たちの目標をサポートし、学ぶ場を拡げたいとしている。
同校は1959年に創立された県南唯一の私学。これまで4000人を超える卒業生を送り出してきた。01年からは生徒や社会のニーズに応えたいと、それまでの「普通科」から「総合学科」へと移行して、現在に至っている。
その歴史と経験、さらに私学ならではの特徴を生かした「通信制課程」を併設したいと今年4月から準備に取りかかり、8月に県知事に書類申請、私立学校審議会での審議を受けて10月27日に認可を得た。
学習する科目は「国語」、世界史A、日本史A、地理A、現代社会など「地歴公民」から数学、理科、保健体育。さらに書道、アートデザインなどの「芸術」と英語、家庭。文書デザイン、ビジネス基礎、情報処理など「商業情報」の合わせて74単位。3年以上の修業でその単位を取得し、卒業資格を得る。28人の全教師が通信制課程に携わり、授業をサポートする。
生徒が登校して直接、学ぶ「スクーリング」は毎月平均3回、日曜日に開設する。定期考査は前期(9月)と後期(2月)の年2回実施し、レポート、スクーリング、テスト、学習態度など総合的な判定で、単位が認定される。またホームルーム、学校行事、ガイダンス、クラブ活動など年間10時間以上の特別活動へ参加が必要。
募集は前期(4月入学)40人と後期(10月入学)40人の80人で、高校中途退学者の場合、それまで学んだ単位も加味されるため9月の卒業ということもある。
入学に必要な経費は入学金3万円、施設後援費1万円、教育運営費5000円、そして授業料が1単位6000円。授業料は年間で15万円ほどとなる。同校では「保護者、また入学する本人の負担を出来るだけ抑えるため、通信制のある私立の中ではかなり低い授業料とした」と話す。また在学中に情報処理や危険物取扱者、英語、漢字検定などの資格取得の応援もしたいとしている。
前期の入学は来年3月1日から22日までの募集期間とし、3月26日午前9時から作文と面接の検査を受け、3月31日に合格者が発表される。問い合わせは同校(0187-63-2622、ファックス63-2532)へ。