技能功労者表彰式
管工事の佐藤氏ら5人を顕彰(11月11日・金)
大仙市の05年度技能功労者表彰が11日、グランドパレス川端で行われた。旧大曲市では1988年から技能者の社会的・経済的地位及び技術水準の向上を図ろうと技能者の表彰制度を設け、これまで59人を表彰してきた。合併で新市「大仙市」が誕生したが、その目的は継続したいと9月27日に選考委員会(会長・佐藤賢治大曲仙北職業訓練協会長)を開いて管工事の佐藤征一氏(63)=藤木字東八圭=、建築の冨樫貞一氏(73)=神宮寺字家後=、建築大工の池田勉氏(72)=刈和野字上ノ台=、同・村上保氏(69)=豊岡字長兵衛野=、さく井工事の佐藤祐逸氏(72)=戸地谷字大和田=の5人を選出。10月22、23の両日に開かれた「秋の稔りフェア」では主会場である大曲体育館で5人の写真パネルを展示、その功績を紹介した。
この日の表彰式には5人の業界関係者や友人、親類、それに市議、市職員ら約200人が祝いに詰めかけ、受賞者が妻や娘を同伴して会場に入ると大きな拍手が沸いていた。
栗林次美市長は「わが国の産業経済及び雇用状勢はいく分、光りが差し始めたとされているが、先行きは依然として不透明で難しい。しかし、どんな厳しい状況にあっても産業の基礎となる『ものづくり』の現場を支えるのは職人の優秀な技能であり、その功績に深く敬意を表したい」とたたえていた。
続いて選考委員会の佐藤会長は「各業界団体から推薦のあった候補者を表彰要綱と照らし合わせながら慎重に審議した。選考された5人はいずれも長年にわたって技能の研鑽に励み、地域の産業振興に功績を残し、後継者の育成、業界に対する貢献度も高い」とその経過を報告した。
そして表彰者一人ひとりの功績内容が紹介され、栗林市長が表彰状と「大仙市技能功労者」と刻まれた銘板、それに記念品を贈った。来賓を代表して県仙北地域振興局の高橋清悦総務企画部長と佐藤孝次副議長が祝辞を述べた。
最後に受賞者の一人ひとりが「栄えある大仙市の技能功労者として表彰され、身に余る光栄だ。地味ながら自分の仕事には誇りを持ってやってきた。受賞を励みにこれからも技術の研鑽と業務の進展、そして業界の発展に努めたい」などと感謝の言葉を述べていた。
功労者の功労内容は次の通り。
◇佐藤征一氏=1956年に父の経営する佐藤ポンプ店に入社。会社を任された後の68年には社名を「佐藤ポンプ工業所」に変更。95年には法人化し、「有限会社佐藤設備工業」として現在に至っている。
上下水道をはじめ、大曲中学校や大曲高校などの配管工事を手がけ、その豊かな経験と確かな技術は定評がある。常に技術の向上に努め、一級配管工事技能士、一級管工事施工管理技師、浄化槽整備士などの資格を取得。また配管検定員として後進の指導育成にも努め、従業員の資格取得や技術指導も積極的に行い、現在も大曲市管工事組合理事として業界の発展に尽力している。
◇冨樫貞一氏=1946年から5年間、当時の小林工務店に弟子入りし、70年に「冨樫工務店」を開業。87年には法人化し、「有限会社冨樫工務店」代表として活躍している。
一般住宅だけでなく市内の公共施設建築でもその技能を遺憾なく発揮し、伝統ある木材建築在来工法の技術は業界でも高く評価されている。また職業訓練指導員として技能講習に参加、後進の指導育成にも積極的に取り組み、自社での見習工の育成や技術指導にも力を注いでいる。
大曲仙北職業訓練協会、秋田県建設士会仙北支部、大曲仙北建設技能組合連合会などでの要職を歴任し、現在は神岡南外商工会長として商工業の発展に貢献している。
◇池田勉氏=1949年4月から武藤儀三郎氏の下で修業に励み、その5年後に独立。67年に「池田建築」を開業、現在に至っている。
県内でもいち早くオール電化住宅に取り組み、高断熱・高気密化住宅の建築技術において豊かな知識と卓越した技能を発揮、業界から高く評価されている。また省エネで安全な住宅づくりを心がけ、常に技能研鑽に努める姿勢は他の模範となっている。県内だけでなく東北各地での意見交換会にも積極的に参加し、講演会での講師を務めるなど後進の育成にも懸命だ。
大曲・仙北健康住宅を考える会の副会長として業界の発展と会員の技術向上にも尽力を惜しまない。
◇村上保=村上建築設計事務所の代表として一般木造建築を本業とする傍ら、仙北市角館町白岩の雲巌寺の修復や大仙市内の社寺建築でもその技能を発揮、業界から高く評価されている。現場での綿密な作業計画と厳しい施工管理で秋田県優良技能者表彰、全国技能士会連合会長表彰、東北職業能力開発協会長表彰など数多くの賞を受けている。
また、建築の職業訓練指導員、技能検定建築大工の検定員として業界の技能振興と後進の指導育成に貢献。現在も大曲仙北職業訓練協会理事、大曲仙北建設技能組合連合会副会長、大仙市豊岡建設技能組合長を務め、業界発展に力を入れている。
◇佐藤祐逸=1967に「佐藤ボーリング」を開業。79年には「有限会社佐藤ボーリング」として法人化、さらに96年には社名を「株式会社シーグ」に変更、現在は会長として活躍している。
業界の3K(汚い、きつい、危険)解消のため、資材運搬モノレール、エアハンマーによる掘削工法を東北で初めて導入、その実績で業界の発展に大きく貢献した。またさく井科の職業訓練指導員として多くの技能工を指導育成し、自社においても長年にわたって社員の技術指導を行い、後継者の育成に力を入れている。
さらに大曲仙北ボーリング業界協会長の要職も務め、技能検定講習会や教育訓練などを推進し、会員全体の技術向上に尽力している。