東北将棋大会

大仙市強首で開催

小学生棋士も含め98人が熱戦を展開(11月14日・月)

  第22回東北将棋大会・大仙市長杯争奪戦と第73回東北学生将棋大会が13日、強首温泉の「おも観荘」で開かれた。日本将棋連盟仙北西部支部と東北学生将棋連盟の主催。これまでは将棋の盛んな旧西仙北町のイベントとして町が後援していたが、合併で大仙市となったことから、同市が引き継いでバックアップすることになった。

  大会は名人戦の部と一般の部(A級、B級、C級)、それに小学生の部があり、名人戦には東北各地から14人の棋士が参加。中には中学3年生で日本将棋連盟公認4段の船橋隆一君(青森県)も。さらに一般、小学生を合わせると98人が参加した。また東北学生大会は10日から青少年自然の家で7大学・75人が参加して開かれ、13日の準決勝、決勝戦だけ「おも観荘」で合流した。

  開会式に駆けつけた栗林次美市長は「大仙市9万6000人を代表して心から歓迎したい」と述べ、「このような盛大な大会が開かれるのも西仙北地区を始め、地元の将棋好きの皆さんの努力の成果。大仙市は8つの市町村が合併して誕生した。碁の方では大仙市誕生記念大会を開いたが、将棋の方もこの大会を軸にしながら、市民将棋大会を企画し、全域の皆さんが集まって楽しめるようにしてもらいたい」と呼びかけていた。

  大会の開催地である強首地区は白菜栽培の盛んな地。参加者には毎回、その強首白菜がプレゼントされていることから〃白菜将棋大会〃とも呼ばれて親しまれている。審判長で日本将棋連盟秋田県支部長の山崎将明さんは「合併でこの大会がなくなるのではないかと心配していたが、継続されると聞いて安心した。試合は勝つことだけに執念を燃やさず、時には寛容を持って楽しみながらやってほしい」と注意していた。

  名人戦は持ち時間が10分、一般の部は20分の持ち時間で、秒読みは30秒で試合が進められた。小学生の部への参加者は7人で、岩手県釜石市からの参加もあった。将棋盤を挟んで試合が始まると会場は静まり返って、パチパチと駒を進める音だけが響いた。時には相手の指し手のうまさに「ウーン。やるなー」とうなる声も。栗林市長も小学生と一局だけ対戦を楽しんでいた。

  将棋も囲碁もその決め手となる技は奥が深いが、囲碁は陣取り合戦なのに対し、将棋は相手の「玉」を直接、詰める面白さがあるという。歩から飛車、角、王将まで8種類の将棋の駒を手にパチリ、パチリと駒を進める参加者は夕方まで熱い戦いを展開していた。成績は次の通り。

  ◇名人戦▽1位=奈良岡実(青森市)▽2位=鈴木勝裕(秋田市)▽3位=野藤鳳優(大仙市)

  ◇A級▽1位=柳谷翔太(盛岡市)▽2位=川村文隆(同)▽3位=阿部慎太郎(仙台市)

  ◇B級▽1位=高井良隆(秋田市)▽2位=村田富男(同)▽3位=佐々木博一(盛岡市)

  ◇C級▽1位=佐藤金治(秋田市)▽2位=高橋栄一(横手市)▽3位=佐藤金五郎(秋田市)

  ◇小学生の部▽1位=小濱貴文(秋田市)▽2位=小山真央(釜石市)▽3位=柏谷怜明(大仙市)

  ◇大学生の部◎団体▽1位=東北大学(35連覇)▽2位=弘前大学▽3位=東北学院大学◎個人戦▽1位=平島大介(東北大)▽2位=吉田裕樹(同)▽3位=松田敦志(同)