大仙市循環バス

来年度も継続運行へ

〃100バス〃継続基準をクリア(11月22日・火)
 
      循環バス運行検討委員会。     運行されている循環バス。

  大仙市はこのほど「循環バス」運行検討委員会を開き、06年度もバス運行を継続する方向で決めた。これは05年度の年間利用見込みは1便当たり12人を超えると推計できることから、運行継続基準である1便当たり平均利用者数8人をクリアすると判断したため。一方で利用者から求めたアンケートによる要望では「逆回りコース」の設定を求める声あったが、市からはバスを増台することは財政上困難であると同時に一部に一方通行路線もあり、コース変更は無理などの報告があった。

  循環バスは旧大曲市が高齢者など交通弱者の足の確保と中心市街地の活性化を狙いに試験運行を踏まえた上で、01年8月1日から本格運行を始めた。バスは羽後交通大曲営業所に運行を委託している。「どこで乗っても降りても100円」の手軽さから「100バス」と呼ばれて親しまれている。

  運行検討委員会は川越貞友大曲総合支所長を委員長に大仙警察署交通課長、羽後交通大曲営業所長、大仙市消費者協会長、県ハイヤー協会大曲仙北支部長、老人クラブ連合会長ら15人の委員で構成されている。

  市の報告によると04年10月から05年9月までの利用者数は3万5989人で、前年同期より2666人増となった。1日平均98.9人(昨年同期83.2人)、1便平均12.4人(同11.4人)という成績を出した。乗客から得た収入は商店街がサービスで発行している無料チケット分も含めて352万9970円だった。

  循環バスは午前9時から午後4時まで1時間毎に8回運行し、ジョイフルシティ大曲のバスターミナルから大曲駅前、花火通り商店街、浜町、花園病院、市役所、警察署、日の出町、こもれびの杜、市立病院、桂公園、黒瀬町と中心市街地を一周している。

  一方、市では利用者からの要望をくみ取り、運行の参考にしたいと9月1日から30日までバス車内にアンケート葉書を備え付け、協力を求めた。その結果、9月の利用者2481人から得た葉書の回収枚数は87枚で返答率はわずか3.5%と振るわなかったが、意見や要望では「バス運行」事業に対する「感謝」を込めたお礼が26件と最も多く、地域の身近な足として着実に浸透していることが分かった。

  まず利用者の年齢別では60代が約30%を占め、70代は約40%、50代10%と高齢者に良く利用されている傾向がうかがえた。利用者の住所では大曲地域が約78%を占め、その他が約14%だった。その他の利用者から求めた「意見・要望」では秋田市と仙北市角館町の人が特別養護老人ホーム「こもれびの杜」を目的地とし、「とても助かってます」とお礼を寄せている。また利用者の目的は買い物、通院、公共公益施設への訪問とあり、循環バスの運行目的をほぼ達成していた。

  要望の中ではお礼のほかに「逆回り」やバス停へのベンチの設置、さらに「イーストモール」方面への路線の延長や大仙市全域への拡大を望む声もあった。「逆回り」に関して市では現在の運行に要する費用が年間639万9000円であり、財政的にも増台は困難であり、バスを運行している羽後交通の負担も大きくなるとしている。また路線の一部に一方通行もあり、その解消も困難だとしている。

  一方、バス停へのベンチ設置についてはスペースや歩行者、自転車の通行に妨げのならない場所として勘案した結果、船場町入口、花園病院前、市役所前の3カ所に設置することにした。ただし設置期間は4月から11月末までで、冬期間は雪のため撤去保管する。