秋田経済法科大学

大仙市で移動大学開く

初日は経済と健康をテーマに2講座(11月25日・金)

 第6回秋田経済法科大学移動大学が25日、大仙市の広域交流センターを会場に始まった。教員の研究活動を地域社会に還元しようと開いているもので、これまで湯沢市・北秋田市・由利本荘市・能代市・小坂町で実施している。

  大学には一般市民約40人が聴講に訪れた。稲田俊信学長は開会式で「これからの老後は子孫に財産を残そうと倹約するより楽しく過ごすべきだ」などと老後の世話を子供に頼らず、独立した生活を持つべきだと主張し、「移動大学は生活に役立つ実践的な場を地域に提供したいと始めた。生活の役に立たない学問は学問でない。豊かな生活をしてもらうため、人々の幸せのため大学の知識を提供したい」と述べた。

  そして同大経済学部の跡部学助教授が「地域社会と企業社会─子供たちの未来はどうなるか」をテーマに、秋田栄養短大栄養学科の佐藤実教授が「食生活と健康」と題してそれぞれ1時間の講座を開いた。

  跡部助教授は「歴史で最初に人を支配したのは暴力だったが、封建社会では地位が社会を支配し、江戸時代になると金と地位となった。そして現代は能力が社会を支配する時代となった」とライブドアの堀江貴文社長の株式取り引きでの成功例などを紹介しながら、商品は労働が詰まったものであり、資本主義は商品生産社会だなどと語った。

  続いて佐藤教授はスライドを上映しながら「肉が多く、野菜の少ない食事を酒とタバコと一緒に摂り続けると、高脂血症や高血圧などの生活習慣病に陥り、動脈硬化症、さらに血栓症、塞栓症、梗塞へと病気が進行する」とその理屈や予防法を語った。

  野菜の食物繊維は肉についている脂肪やコレステロールの吸収を抑制する働きを持っているが、「肉が多く野菜の少ない食事をすると脂肪やコレストロールの摂取量が増加し、高脂血症となる」と佐藤教授。それが血管内に蓄積して酸化コレストロールとなると変性白血球が血管内に溜まり、血液の流れを悪くし、心筋梗塞や脳梗塞を起こすとスクリーンに放映された図を使って説明していた。

  そして「食塩は身体に必要だが、取り過ぎると高血圧症となる」、「酒は1合ぐらいの適度な量ならリラックス効果を生むが、飲み過ぎは肥満や高脂血症などを招く。タバコは交感神経を興奮させ、血管収縮にようる高血圧症を招来するだけでなく、煙成分にはアスベスト以上に強く肺がんを引き起こす発がん物質が含まれている」とタバコの害を強調していた。

  移動大学は明日も開かれ、午前10時から法学部の古田重明教授が「日常生活と法」と題して、続いて秋田看護福祉大学看護福祉学部社会福祉学科の工藤久講師が「認知症介護と近所づきあい」と題して講座を開く。受講料は無料。