子供ものづくり教室

鋳物で自分の宝づくり

熱で溶ける金属、科学の面白さを体験(11月28日・月)
 
   木枠の中の砂に模型を詰めての形どり。   完成したお宝を手にする子供たち。

  大仙市大曲通町の花火庵で26日、「子供ものづくり教室〜スクラップを溶かしてマイトレジャーを作ろう〜」が開かれた。金属廃棄物から自分の宝を作ろうというもので、秋田大学工学資源学部と大曲居場所つくり実行委員会が主催し、小学5・6年生38人が参加。金属を溶かしてキーホルダーやペンダントを作る「ものづくり」を楽しんだ。

  若い人たちの「ものづくり離れ」、「科学技術離れ」、「技能離れ」が多くなったと喚起されてしばらくなるが、次世代を担う子供たちに少しでもその「ものづくり」の楽しさ、「科学」の面白さを体験してもらう機会を与えたいと企画した。

  秋田大学からは材料工学科の麻生節夫教授や後藤正治教授、それに秋田市の武藤工芸鋳物の武藤元社長、そして同科の助教授や助手、学生ら14人が指導スタッフとして子供たちの作業を手伝った。

  後藤教授は堅い金属も熱することで溶けると言うことを子供たちに説明。そして武藤さんが鋳物という技術を使ってペンダントや鉄瓶、花瓶など様々な美術工芸品が作られているとその見本を手に子供たちに語った。高さ16メートルもある奈良の大仏も鋳造という技術で作られたとの話には子供たちも強い関心を寄せていた。

  そして会場に用意された模型の中から好きなものを選び出し、学生たちの指導を受けながら2〜3人のグループに分かれて、実際の鋳物作りに挑戦。アクリル板の上に木製の下型を置いてオリーブ油を混ぜた砂を詰め、選んだ模型を押し込んで形どりを行った。さらに上型となる木枠を被せ、砂を詰め込んで固めた。また溶けた金属を流し込む直径15ミリの湯口も丸棒を使って作った。形どりした砂から模型を取り出すには砂が崩れないよう注意が必要だが、子供たちはスタッフの指導を受けながらゆっくりと取り出し、鋳型を完成させていた。

  そして銅を少し添加したスズ合金を専用の鍋に入れてガスコンロにかけるとドロドロに溶け出し、子供たちも「オーッ」とビックリ。溶けた金属をスタッフが鋳型に慎重に流し込む様子を興味深げに見守っていた。数分後、上型と下型を外し、砂の中から模型と同じ形となった金属の固まりが出てくると「ヤッター」とばかりに声を挙げて大喜び。それを水で冷やした後、ヤスリやサンドペーパーで丁寧に磨きをかけていた。最後にはドリルで穴をあけてもらい、希望の金具や鎖をつけてキーホルダーやペンダントが完成すると世界に一つしかない自分の宝だとばかり手にして自慢し合っていた。