仙北農業チャレンジプラン検討会
コメの農業に危機感強め、複合化へ挑戦(10月24日・月)
県仙北地域振興局では将来に生き残る強い仙北農業の確立に向けてのチャレンジ計画を立てようと21日、大仙市のグランドパレス川端で「第1回仙北農業チャレンジプラン検討会」を開いた。仙北農業の「強さ」はこれまで県内随一の良質米の産地としてのコメだったが、食生活の多様化と共にコメは慢性的な生産過剰となり、国のコメ政策も需要に応じた農産物生産へと針路を変えた。このため現状のコメに偏った仙北農業では「強さ」が「弱さ」に変わる懸念があると危機感を強め、仙北地域振興局とJA秋田おばこ、それに大仙市、仙北市、美郷町による検討グループを立ち上げ、仙北地域の農業の複合化に向けた具体的で挑戦的な行動計画「チャレンジプラン」を検討し、時代の変化に対応可能な仙北農業の確立を目指そうと企画した。
会議には渡部文靖局長と同局農林部職員、JA秋田おばこからは藤村正喜組合長ら、それに大仙市の農林商工部長、仙北市の産業観光部長、美郷町の農政課長ら21人が出席。 検討会では仙北農業の現状を▽農業産出額の75%がコメ▽農家は経営者ではなく、生産者としての意識が強い▽手間のかかる複合部門を敬遠しがち、などと分析。一方で農業産出額は横ばいだが、食産業は拡大し、農産物生産後の付加価値額は増加。さらに地産地消や食の安全安心が注目され、顔の見える地場農産物の需要が拡大傾向にあると指摘。
会議ではこうした仙北農業の現状を背景にまず、農家の意識を生産者から経営者へと改革させるためのチャレンジ農業の啓発活動を進める。そして仙北ブランドとなっているホウレンソウ、枝豆、アスパラガス、トマトなどの生産拡大と、新作物の「りんどう」、青臭みのない枝豆「すずさやか」生産への重点支援、さらに水田を活用した肉用牛の生産拡大と耕畜連携による循環型農業の推進。法人化、そして2007年問題とされている定年者の受け皿としてのチャレンジ農業のサポート。アグリビジネス経営者の組織化、起業者のサポート、直売・加工施設の計画的整備へのサポートなどを提案した。
そして現在の仙北農業の産出額400億円を将来は600億円まで拡大したいと目標値を設定した。県によると仙北農業の産出額400億円のうち、コメが300億円で野菜・畜産などが100億円となっているという。チャレンジプランではコメの産出額はそのままとし、野菜・畜産などの複合経営による産出額を300億円まで引き上げ、トータルで600億円を目標に掲げた。県仙北地域振興局ではこの仙北農業チャレンジプランを「あきた21総合計画」の第2期実施計画(平成17年〜22年)に組み込み、来年3月までには骨格を固め、即実行に移したいとしている。