衆院選も終盤へ

村岡、御法川、京野の各候補

勝利を目指して最後の追い込みへ(9月8日・木)
 

  郵政解散となった衆院選もいよいよ終盤─。秋田3区から立候補している無所属・新人の村岡敏英氏(45)=由利本荘市=、自民党公認・公明推薦で前職の御法川信英氏(41)=大仙市=、民主党公認で新人の京野公子氏(55)=湯沢市=は11日の投開票に向けて最後の追い込みに懸命だ。

  新聞各紙は4日から5日にかけて序盤の選挙情勢を発表。その結果、秋田3区では御法川氏がやや優勢で、村岡、京野の両氏が懸命の追い上げを図っていると報じた。これに対して御法川陣営では「決して勝ってはいない。横一線の戦いだ」と楽観ムードが広がるのを懸念、支持者への引き締めを図っている。一方の村岡陣営では「報道のおかげで地盤である本荘・由利は村岡を落としてはならないと火が点いた。それをテコに追い上げを図りたい」と組織の結集に力を入れている。京野陣営も「決して負けてはいない。京野は郵政よりも子育て支援、年金改革で訴え、女性の支持が拡大している」と読み、「勝利を目指したい」と強気の姿勢を崩さない。

  御法川氏には自民党本部もてこ入れし、中央政界から次々と著名な政治家が応援に駆けつけ、議席を守ろうとしている。5日夕、初めて地元入りした御法川氏は市役所前で明るい表情で有権者と握手を交わし「郵政民営化をクリアし、解決しないと前に進まない。年金、介護、医療の問題、農業の土台づくりのためにも改革は必要だ。御法川はそのために命をかけて頑張る」と訴えた。8日午後には谷垣禎一財務大臣をJA秋田おばこ畑屋出張所に迎え、「外国と競争できる農業にしないといけない」と約400人の前で支持を訴えた。

  一方の村岡氏は6日から大仙・仙北入りし、沿道で聞いてくれる人がいるとマイクを握って「農業が産業として伸びるチャンスが来た。農業をビジネスと捉え、若い人たちの雇用の場に、そして東京でリタイヤした商社や銀行マンだった人たちに農作物を売る技術、お金を集める技術、ブランドを作る専門家として働いてもらう」と持論の「田園からの産業革命」で、支持者掘り起こしに懸命だ。そして報道で御法川氏がやや優勢と出たことに関しては「無所属は厳しい。でも、報道で気持ちも引き締まり絶対、追いつけると思って頑張っている」と決意を述べた。

  一方の京野氏も勝利のカギを握るのは大仙・仙北だと遊説に力を入れ、6日から8日までの3日間、走り回った。7日午後、大仙市役所前でマイクを握った京野氏は「今の改革が進めば働く人々が苦労する世の中になるばかりだ」と小泉改革を批判。そして「子育て支援、年金改革で安心して生活できる社会を目指したい」と訴え、支持を求めた。湯沢市以外、知名度の低い京野氏を何とか有権者に浸透させたいと運動には場所によって元社会党の代議士だった川俣健二郎、細谷昭雄の両氏も応援に駆けつけている。この日午後の遊説には鈴木陽悦参院議員も合流、京野氏を応援した。

  秋田3区の有権者は約38万人。今度の選挙戦は本荘・由利を地盤とする村岡氏と大仙・仙北の御法川氏、それに湯沢・雄勝の京野氏の地域戦とも言える。本荘・由利の有権者は約9万9000。大仙・仙北は約12万7000。湯沢・雄勝は約6万500。そして空白区となる横手市は旧8市町村合わせて約8万8000。

  村岡氏は由利・本荘を固め、横手市で優位に戦いを進め、大仙・仙北でも上積みを図りたい。一方の御法川氏は大票田の大仙・仙北を守りきって、村岡氏の地盤に切り込み、横手市でも前回同様、引き離せたら勝利は見えてくるだろう。京野氏の地盤はこれまで長く衆院選の草刈り場だったが、湯沢・雄勝から久々に出た衆院候補。しかも女性候補とあって、地元はまとまりだした。しかし、有権者数が少ないだけに大仙・仙北、そして横手市、さらに本荘・由利にも戦線を拡大し、推薦している連合秋田など労組や非自民系の票を掘り起こし、旋風を起こしたい。3氏の戦いは日増しに厳しさを増す。

  衆院選の投票は11日午前7時から午後7時までで、大仙市の場合、116カ所の投票所で投票が行われる。開票作業は午後8時半から大曲体育館で行われ、選挙区は同10時半ごろ、比例代表は同11時半ごろ、そして最高裁判官国民審査が終わるのは午後11時45分ごろと見ている。