仙北市誕生

北東北の拠点都市を目指す

田沢湖庁舎で開庁式、旧3町村長らがテープカット(9月20日・火)

  田沢湖、角館、西木の3町村が合併した新市「仙北市」が20日発足、その庁舎開庁式が同日午前7時50分から田沢湖庁舎で行われた。平成の大合併による県内の新しい自治体の誕生はこれで10件目。69市町村は38市町村(12市、20町、6村)となり、仙北市は県内12番目の市となった。

  開庁式には町村議員から市議となった55人の議員と旧3町村の助役、教育長、合併協議会委員ら約80人が出席。市長職務執行者となった佐藤清雄前田沢湖町長、それに石黒直次前角館町長、田代千代志前西木村長が「仙北市役所田沢湖庁舎」の銘板の除幕を行った。

  佐藤市長職務執行者は「新市長が誕生するまで町村長の協議で、私が市長職務執行者として務めることになった。短い期間だが仙北市への移行がスムーズに行われるよう業務を遂行したい」と述べた。さらに「今回の合併は地理的にも歴史的にもつながりのある3町村が一層の飛躍と発展するため実現した。新市は豊かな自然、多くの文化遺産に恵まれ、四季を通じた観光地としてあるいは農業、林業という貴重な財産を有し先人から受け継いできた。その資産を守り、魅力ある観光都市の実現に務め、北東北の拠点都市として住民が満足感と誇りを持ち、合併して良かったと思えるまちづくりに取り組むよう新市長に引き継ぎたい」と式辞を述べた。

  議会を代表して前田沢湖町議長の田口喜議市議の祝辞を受け、佐藤職務執行者、それに石黒前町長、田代前村長、渡部文靖県仙北地域振興局長らがテープカットして仙北市の誕生を祝った。

  同市は旧町村役場を利用した分庁舎方式を採用。本庁舎の田沢湖庁舎には総務部を、角館庁舎には市民福祉部、西木庁舎に産業観光部と建設部を設置。また窓口業務や住民に身近な業務を管轄する地域センターを各庁舎に設置した。

  市議会の定数は24だが、在任特例を適用し、06年4月30日まで現在の議員55人体制となる。

  新市の面積は約1093平方キロメートルで、人口は3万2665人(8月末現在)、世帯数は1万802。職員数は田沢湖、角館病院も含め947人。

  田沢湖や数多くの温泉と武家屋敷群、カタクリの群生地、サクラの名所、さらに〃山ぶっつけ〃で知られる角館の祭りや上桧木内の紙風船上げをはじめとする伝統行事など豊かな観光資源に恵まれ、同市を訪れる観光客は年間300万人を超える。新市はその「観光産業」を活かした北東北の拠点都市を目指して建設計画を立てている。

  住所表示は旧田沢湖町は仙北市田沢湖へと変わり、旧角館町は仙北市角館町、旧西木村は仙北市西木町となる。

  式典の後、佐藤職務執行者は「この日を迎えることが出来たのは町村長、議会、住民の皆さんの協力のおかげだ。仙北市として大きく実るよう祈りたい」と感想を述べた。さらに石黒旧角館町長は「今までのことを振り返ると感無量だ。協議を通じて一体感のある仙北市を目指そうとした結果、意見の調整に時間がかかったが、これからは仙北市の名の下に発展していくことを願っている」と語った。また田代旧西木村長は「離脱など紆余曲折はあったが、それが地域を思いやる気持ちにつながり、お互いを認識し合う元になった」と述べた。