大曲地域から1876票が流出
旧町村の争いに浮動票が大きく影響(9月22日・木)
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大仙市初の市議選は18日、投開票が行われ、30人の新議員の顔ぶれが決まった。今度の市議選は在任特例満了に伴うもので、新人11人と在任特例で残った議員の中から55人の合わせて66人が出馬。選挙の結果、新人4人と現職26人が当選した。当日の有権者数は7万9239人で、投票者数は6万6023人。投票率は83.32%だった。しかし、無効が550票あったため66人の候補者が実際に受けた票は6万5473票だった。その票の流れを分析してみた。
大曲地域からは新人3人と現職17人の合わせて20人が立候補。投票者数は2万5187人となるが、20人の得票は2万3311票で、結果は1876票少なかった。この1876票が他地域へと流れたことになる。そして当選したのは新人3人と現職9人の合わせて12人だった。大票田であることから、大曲地域からは14、5人の当選も可能ではないかとの観測もあったが、結果はベテランの議長経験者が落選するなど厳しいものとなった。
神岡地域からは現職4人と新人1人(住所は大曲日の出町)が出馬。投票は4191あったが、5人の得票は133票少ない4058票で当選したのは現職2人だった。ここからは133票が他地域に流れたことになる。
西仙北地域からは新人3人と現職6人が出馬。混戦模様となり、地元から7596人の投票があった。しかし、9人の得票は8354で758票上回り、新人1人と現職2人が当選した。つまり9人の候補者は何とか混戦から抜け出したいと他地域からも票を稼いだことになる。
中仙地域も乱戦となり、新人1人と現職9人の争いとなった。この10人に対して地元からは8339の投票があった。しかし、10人の得票はそれを69票上回り、8354票で、結果は現職3人が厳しいハードルを飛び越え、当選した。
協和地域は現職6人の争い。地元からの投票は6076人だったが、6人の得票は5616票で、460票少ない。ここでは候補者一人当たりの持ち点は平均すると約1000票となり、平等割にすると6人全員当選の可能性もあった。しかしその楽勝ムードが他地域へ票を流し、さらに現職の1人が地元からの得票率27%、1538票を獲得する抜群の強さを発揮したため、当選は3人にとどまった。
南外地域は新人1人に現職3人の争い。元々、票が少ないだけに厳しい地盤だった。その結果、地元からの投票は3331票。しかし、4人の得票はそれを120票上回る3451票で、現職1人がどうにか踏みとどまった。4人の候補者は何とか他地域で票を上積みしたいと頑張ったようだ。
仙北地域は新人1人に現職6人が出馬。地元からの投票は5845、しかし7人の得票合計は6989票と地元票を1144票も上回った。その結果、新人1人と現職2人が当選した。ここでは各候補者が他地域で票を稼ぐため、抜群の強みを発揮したようだ。
太田地域からは新人1人と現職4人が立候補。地元からの投票者数は5458票だったが、5人の得票は5286票で、172票少なかった。この地域も平等割すると1人の持ち点は1000票平均となり、それが他地域への票の流出の一因になったかもしれない。しかし、ここでは新人が2167票でトップ当選を飾った。地元票の41%を獲得する圧倒的な強さだった。加えて現職で当選した2人の票を合わせると地元からの得票率は93%となる。この3人のあおりを食って、残りの現職2人は得票が200にも満たない惨敗となった。
大曲地域の投票2万5187票の流れをもう少し詳細に分析してみたい。中心市街地の大曲地区の投票者数は1万1753人だった。しかし、大曲地区を地盤とする候補者6人の得票は7776票にとどまった。つまり3977票は他へと流出したことになる。さらに準市街地化している花館地区でも3970人の投票があったが、ここを地盤とする候補者3人が得た票は3600だった。こからも370票が流れたことになり、合わせて4347票が浮動票として他候補の応援に投じられたことになる。
その結果、内小友、大曲西根、藤木、四ツ屋、角間川地区に2471票が流れ、残りの1876票が旧町村出身の候補者の応援に投じられたことになる。それが仙北地域の1000票を超す票の上積みとなり、さらに他地域での争いに微妙な影響を与えたものと見られる。数字は選挙戦のドラマの妙を歴然と語る。