改選後初の大仙市臨時議会

10月14日に招集

白紙状態の議会、議長選出を巡って活発な動きも(9月30日・金)

  改修工事も終えた大仙市議会の議場大仙市議会は14日午前10時から、改選後初の臨時議会を招集する。9月18日の市議選で選ばれた30人の市議が初登庁し、正副議長の選挙、各常任委員会委員と正副委員長、それに議会運営委員と正副委員長の選任、議会選出の監査委員の議決、そして広域市町村圏組合議会の議員を選ぶ選挙などが行われる。

  本庁舎にある議場はこの30人の議員を迎えるため、改修工事も行われた。議場はかつての大曲市議会を使う。同市議会は定数26人だったが、それを24人と削減した。しかし、イスと机はそのままだったため、30人議会とするため、新たに机2つとイス4つを設けるだけで済んだ。しかも、机とイスは旧仙北町議会と同じだったことから、それを譲り受けて設置した。

  ただイスの場合、大曲市議会のものと色が違ったため、赤に統一するため布を張り替えた。また他の26人分のイス、それに市長ら当局側の説明員が座るイスの布もすり減っていたことからこの改修を機会に全員分を張り替えた。こうした改修工事で125万円をかけ、新議員を迎える準備は整った。

  一方、選ばれた議員たちはこの初の臨時議会を前に水面下で様々な動きを見せている。それはかつての大曲市議会、また旧町村の議会にはそれぞれ議会運営のためのルールがあったが、新市となった今は議会も全くの白紙からスタートするからだ。このため議会事務局は臨時議会開会前の7日に全員協議会を開いて、委員会条例改正の説明や委員会構成の人数などの調整を図って本会議に備える。

  30人の議員にとって関心の〃的〃は議会のリーダーとなる正副議長の選出だ。今度の市議選で大曲地域から選出されたのは現職9人に新人3人の合わせて12人。うち2人は社民党で、公明党と共産党がそれぞれ1人。

  一方、旧町村(郡部)から選出されたのは現職15人と新人3人の合わせて18人で、議会の過半数を超える勢力となった。このため、議長の選出を巡ってはこの郡部から出そうという動きが活発化し、これまで14人が集まって候補者を選考しているなどの情報が漏れてきている。

  これに対して大曲地域では新人1人を含めた保守系市議8人の間でかつての大曲市議会にあった政策集団である「会派」を作り、その中から議長を選出すべきだとする動きもある。しかし、これはまだかなり流動的だ。それは郡部選出の議員たちには「会派」という制度がなかったためで、一部の議員からは「大曲市議会にあった会派は議長を選出するためだけに存在した集団だった。そのような集団なら要らない。議長は群市を問わず、志を同じとする仲間で話し合って決めたらいい」と会派制度に疑問を呈す。

  さらに大曲地域から選出された社民党の市議は「議長の選出は下工作するのではなく、なりたい人が手を挙げて堂々と所信を表明し、選挙すべきだ」と正論をぶち、8人の動きを離れた視線で見る。

  この会派は議会の総意を得なければ創設されないため、大曲地域の8人が「会派」を作ろうとしても単独では出来ない。また、会派には長所・短所もある。会派制度が誕生すると議員の控室はその会派ごとに設けられ、その会派内で政策の論議を行い、会派を単位に能率的な議会運営が図られる。一方で、会派間で政策上の対立が生じた時は議員個人の意見が会派の意見に埋没し、議員の顔が見えにくいという短所もある。さらに議会内での役職を巡って会派間で対立しがちな面もある。

  役職はそれこそ正副議長であり、各常任委員会の委員長、副委員長である。かつての大曲市議会はその人事を巡って激しく対立、議会は深夜に及んだことが度々あった。14日に招集される初議会はこの人事を巡って議員集団がどのような動きを見せるのか。かつての大曲市議会にあったような人事の交渉を巡って深夜まで及ぶ〃魑魅魍魎(ちみもうりょう)〃とした動きだけは避けてもらいたいものだ。