春の火災予防運動始まる

大仙市消防団大曲支団

藤木地区で総合防災訓練を実施(4月2日・日)

  大仙市消防団大曲支団の「総合防災訓練」が2日、藤木地区であった。春の火災予防運動の一環として、地域住民と事業所の協力を得て、大規模な地震発生に伴う火災など災害への対応を訓練を通じて備えておこうと大曲支団が各地区を順繰りに開催しているもの。今回は藤木地区の第7分団(川越昭夫分団長)が中心となり、角間川町の第6分団と大川西根の第8分団が応援として参加、総勢約80人の消防団が出動した。また広域消防大曲消防署から消防ポンプ車や救助工作車、救急車など車両6台と署員30人、それに市からは高橋源一市民生活部長ら6人が詰めかけた。

  訓練は春先特有の乾燥した天候の下、午前10時半、県南部を震源とする直下型の震度6の地震が発生。この地震で大曲南中学校のボイラー室から出火、さらに藤木小学校湯沸かし室からも出火し、校舎内に逃げ後れた人もいるなどを想定に行われた。

  消防車、救急車がサイレンを鳴らして走り、地元消防団員が駆けつけ、南中学校前の住宅地では火災が発生したと住民の緊迫した火事ぶれの叫び。避難場所となった南中前の駐車場は緊張した空気に包まれた。

  駆けつけた消防車と第7分団の可搬式ポンプ積載車は南中前で放水訓練を行い、住宅地では地元住民がバケツリレーを展開。一方、藤木小学校グランドでは住民が倒壊した民家の中に閉じ込められたとして、その救助訓練も行われた。また火災から逃げ後れ、校舎2階で救助を待つ住民の救出訓練も実施された。

  大曲消防署員のレスキュー隊がクレーンから吊り下げられたロープ一本で、逃げ後れた人を2階から救い出す緊迫した作業を地元住民は遠巻きにしながら見守った。またグランドでは県LPガス協会大曲仙北支部員によるLPガスの消火訓練や油火災に備え、消火器を使っての訓練も行われた。

  訓練では台所に立って火を扱う主婦たちに体験してもらいたいと消防署員が消火器の使い方を説明。そして油を入れた鉄板に着火させると激しい炎と同時に煙がモウモウと立ち上がった。初めて消火器を手にした主婦たちは炎を前にすると怖じ気づいていたが、署員らに励まされ、消火器を手に懸命に炎へと向かった。無事、火を消し終えると「怖かったけどいい体験になった」と話していた。

  訓練の最後には参加した消防団員が藤木公民館で、6本のホースを使って一斉放水を展開。見守る住民消防人としての力強さをアピールしていた。