美郷町のグループホーム
火災に備えて入居者の避難訓練(4月7日・金)
| 火事ぶれで避難する入居者 | 消防署員と共に避難について勉強会 |
春の火災予防運動の一環として7日、美郷町畑屋のグループホーム「やすらぎの家(外山博万代表取締役)」で「自衛消防訓練」があった。広域消防大曲消防署南分署と地元消防団の協力を得て、入居しているお年寄りの避難訓練を行ったもの。
やすらぎの家は認知症対応型共同生活介護施設で、04年2月に開設された。現在、78歳から82歳のお年寄り9人が入居し、7人の職員が生活の世話をしている。「今年1月には長崎県大村市のグループホームの火災で7人もの死者が出た。ホーム経営者としてとても責任を感じている」と外山さん。
この日は夜間、ボイラー室から火災が発生、夜勤の職員が119番、さらに地元消防団長にも通報し、救助を求めた上で、入居者の避難誘導するという想定で訓練が行われた。火災報知機が鳴り、夜勤の女性職員が「火事だ。火事だ。逃げてけれー」と一人ひとりの部屋のドアを開け、避難するよう呼びかけた。
入居者9人のうち、2人は車いすの介助が必要だ。火事ぶれをした職員は自立歩行できる人たちを玄関へと避難させる一方、介助が必要な入居者は抱き上げて車いすに乗せ、必死になって誘導した。さらに駆けつけた地元消防団員4人が救助に当たった。
消防署員が通報から避難を終えるまでの時間を計測し、訓練が終わってから職員と一緒になって勉強会を開いた。訓練に立ち会った南分署の小田原博主査は「夜間の火災での避難は大変なことと思う。いざと言う時は近所の協力も必要であり、地域の皆さんとの連携を深めておいてもらいたい」と訓示。そして「火が天井まで行っているような状態なら、消すことよりも人命を第一にして避難させるように」と注意していた。
施設の代表者である外山さんも「入居されている方は自分の家族同然であり、火災になった時は職員がいつでも、誰でもいち早く対応できるようこれからも訓練を重ねたい」と話していた。施設では火災報知機も取り付けたうえ、タバコを吸う入居者の場合、いつでも職員の目が届くよう事務室内に灰皿を置き、台所も電磁調理器を使うなど火の扱いには気遣っているが、「避難訓練だけはこれからも欠かせない」と気持ちを引き締めていた。