今シーズンの運行結果は?
必要性は望むが、乗車増にはならず(4月10日・月)
大仙市では今シーズン運行した「乗合タクシー」の利用状況をまとめた。乗合タクシーは市内のタクシー会社と協定し、公共交通機関である「バス」が走ってない大曲地域の内小友と松倉・四ツ屋の両地区の一部を対象に車の運転が出来ない交通弱者の利便性を高めたいと旧大曲市が実施していたのを継続し、試験運行したもの。
運行は12月1日から3月17日までの平日のみで74日間だった。その結果、内小友地区は利用したいと登録した人は142人で、予約を受けて走ったタクシーは219台、延べ利用者は372人だった。1日平均3台走って、5人しか乗らなかったことになる。一方、松倉・四ツ屋地区は118人の登録で、延べ利用者は242人だった。こちらは1日平均2.5台走って、3人の利用者があったことになる。04年度冬期試験運行に比べ内小友は若干増えたが、松倉・四ツ屋地区は変わらなかった。
乗合タクシーは運行料金をタクシー会社と協定し、内小友と四ツ屋地区からの走行なら1台当たり2500円で、松倉からは3500円とし、利用者の負担は500円、ただし松倉からの負担は800円だった。そして差額を市が補助するもので、1台当たりのタクシーに目一杯の4人まで乗れば市の負担は500円、あるい300円で済むという運営だった。
今回は大曲総合支所としての事業だったが、担当した職員は結果について「大雪で出控えもあったと思うが、安いタクシー料金で交通弱者の利便性を高め、新しいニーズの掘り起こしを図り、最終的にタクシー会社へ一つの事業として提案したかったが、残念ながら目的の達成には至らなかった」と話す。
しかし、タクシーを利用したいと登録した人たちからの感想を求めると「車の運転が不能になれば利用したい。今後も利用度にこだわらず運行を継続してほしい」「足腰が弱ってきており、夏にも乗合タクシーがあれば助かります。普通のタクシーでは大曲に往復すると6000円ほどかかるのでどうぞよろしくお願いします」「病院にタクシーで行くのに年金では間に合わないので、これからも続けてもらいたい」などと継続を望む声が高かった。
大曲総合支所は4月からの機構改革で本庁と統合されたため、乗合タクシーについては企画部総合政策課に移管された。市では06年度予算でも「地域交通検討経費」を計上しており、乗合タクシーについては「必要性というか継続を望む声があることは確実。ただそれぞれの地域でそれぞれの問題を抱えており、今後の運営については今の方法でいいのかも含め、大仙市全体の地域交通の問題として検討したい」と話す。